最終更新 2021.10.26

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保育士資格を取得できる「指定保育士養成施設」のメリット・デメリット

みなさんこんにちは!

未経験からの保育士転職をサポートしている、保育のすすめです。

 

これまでも未経験から保育士への転職を目指す方に役立つコラムを発信してきましたが、今回は保育士資格を取得することができる「指定保育士養成施設」について解説していきます。

特に、指定保育士養成施設に通うことの、メリットやデメリットについて解説していきたいと思います。

未経験から保育士への転職を目指そうと思っている方や、保育士資格をどのように取ろうか迷っているという方は、ぜひ今回のコラムを参考にしていただければと思います。

 

今回のコラムでは、指定保育士養成施設とは何かといった基本的なことも含めて解説していきますので、指定保育士養成施設について全く分からないという方も、安心して読み進めていただければと思います。

では早速、未経験から保育士転職を目指す方に向けて、指定保育士養成施設で保育士資格を取得するメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。

 

指定保育士養成施設とは

まずは指定保育士養成施設についての基本から解説していきたいと思います。

指定保育士養成施設とは、名前の通りではありますが、保育士を専門的に養成するための施設(学校)のことを指しています。

各都道府県が指定した施設(学校)であり、指定保育士養成施設を卒業することで、保育士として働くために必要な「保育士資格」を取得することができます。

 

保育士資格を取得する方法は2通りあり、その1つが指定保育士養成施設を卒業することです。

もう1つは、「保育士試験」という試験を受験して合格することで、保育士資格を取得することが可能です。

保育士試験を通して保育士資格の取得については、今回のコラムでは解説しないので、気になる方は以下の2つのコラムも併せてお読みください。

 

【2022年】保育士資格を取得しよう!最新の保育士試験の概要

 

保育士試験を完全攻略!保育士資格を効率的に取得する方法(保育士試験の基本)

 

指定保育士養成施設の種類

指定保育士養成施設と言っても、通常の大学が様々あるように、いくつかの種類の指定保育士養成施設が存在します。

指定保育士養成施設の種類は、

  • 4年制大学
  • 短期大学
  • 専門学校

などがあります。

 

また、通信制コースを設けている指定保育士養成施設もあるので、社会人として働きながら、保育士資格を取得することも可能です。

全国の指定保育士養成施設は、厚生労働省が一覧で公開しているので、どんなところが指定保育士養成施設なのかが気になる方は、ぜひご覧いただければと思います。

 

全国の指定保育士養成施設一覧|厚生労働省

 

指定保育士養成施設で保育士資格を取得するメリット

指定保育士養成施設がどんなところかを理解できたところで、指定保育士養成施設で保育士資格を取得するメリットについてご紹介していきます。

指定保育士養成施設で、保育士資格を取得するメリットは以下の通りです。

 

  • 卒業と同時に保育士資格を取得できる
  • 実習を通して、保育士の実践的な知識が身につく
  • 就職・転職で有利な場合もある

 

では、指定保育士養成施設で保育士資格を取得するそれぞれのメリットについて解説していきます。

 

指定保育士養成施設のメリット① 卒業と同時に保育士資格を取得できる

指定保育士養成施設で保育士資格を取得するメリットは、卒業すると同時に保育士資格を取得できる点が一番大きいと思います。

冒頭でもご紹介しましたが、保育士資格を取得する方法は2通りあります。

1つは指定保育士養成施設を卒業することで、もう1つは保育士試験を受験し合格することで、保育士資格を取得することができます。

 

保育士試験を合格して保育士資格を取得する際には、まずは自分で学習のスケジュールを組み、「保育士資格取得」というゴールに向かってモチベーションを保ちながら、学習を続けていく必要があります。

自分で勉強を続けていくのが苦手という方にとっては、自分ですべてを管理するのはなかなか難しいかもしれません。

 

また、保育士試験への学習を続けたからといって、必ず合格するというわけではありません。

こちらのコラム(保育士試験の合格率は?実技試験や受験資格などの疑問にお答えします!)でも、保育士試験の合格率について触れていますが、例年20%前後ほどの合格率で推移しています。

 

指定保育士養成施設に入ったからといって、100%保育士資格を取得できるというわけではありませんが、しっかりと授業や実習などをまじめに取り組んでいれば、よほどのことがない限りは無事卒業(保育士資格の取得)をすることができると思います。

勉強するのが苦手な方や、自分で継続的に学習を続けられる自信がないという方は、指定保育士養成施設に入学し、卒業と同時に保育士資格を取得するという方法も1つの選択肢として頭に入れておくと良いと思います。

 

指定保育士養成施設のメリット② 実習を通して、保育士の実践的な知識が身につく

指定保育士養成施設で保育士資格を取得する2つ目のメリットは、保育士としての実践的な知識や経験を身に付けることができる点です。

保育士試験を合格して保育士資格を取得した場合は、表現や音楽といった実技試験はありますが、実際の子どもを保育をするという経験を保育士として働くまで積むことはありません。

保育士資格がなくても、保育補助という形で保育園で働くことも可能ではありますが、実際に保育士として働く前に経験を積んでおいたという方は、あまり多くない印象です。

 

一方で、指定保育士養成施設では必修の授業として、保育現場での実習が用意されています。

指定保育士養成施設に入れば、短い期間ではありますが基本的には全員が保育士としての経験を積むことができるので、保育士試験を通して保育士資格を取得した方よりも、保育士としての実践的な知識や経験は身につく環境となっています。

 

指定保育士養成施設のメリット③ 就職・転職で有利な場合もある

指定保育士養成施設で保育士資格を取得する3つめのメリットは、就職・転職で有利な場合があるということです。

指定保育士養成施設を卒業すれば必ず有利になるということはありませんが、指定保育士養成施設を卒業することで、個人としてだけではなく学校としての信用も活用することができます。

 

これまでの就職実績をもとに、この学校であれば信頼できるといったような保育施設との繋がりもあるため、必ずではありませんが就職や転職で有利になる場面もあるでしょう。

保育士試験を通して保育士資格を取得した場合は、自分だけで就職・転職先を探すことが普通です。

もちろん私たち保育のすすめをはじめ、様々な保育士の就職・転職サポートがあるとは思いますが、もっと丁寧に就職をサポートしてほしいという方などは、指定保育士養成施設を活用してみるのも良いかもしれません。

 

私たち保育のすすめでは、未経験からの保育士転職の手厚いサポートを行っています。キャリアコンサルタントが条件に合った求人を随時ご紹介したり、面接対策のサポートなど、みなさんの負担をかけることなく、保育士への転職を行うことが可能です。

保育のすすめを活用するメリットが気になる方は、こちらのページ(保育のすすめのメリットについて)も参考にしてみてください。

 

指定保育士養成施設のデメリット

指定保育士養成施設で保育士資格を取得するメリットは多いですが、もちろんメリットばかりではありません。

指定保育士養成施設のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

 

  • 指定保育士養成施設に通うお金が必要
  • 指定保育士養成施設を卒業するまでの時間がかかる
  • 自分のペースで学習を進めることができない

それぞれ詳しく解説していきましょう。

 

指定保育士養成施設のデメリット① 指定保育士養成施設に通うお金が必要

指定保育士養成施設に通う際には、通常の学校と同じく「学費」がかかります。

前述した指定保育士養成施設の種類によっても学費の幅はありますが、それぞれ保育士などは関係なく、通常通りの学費がかかると思ってもらえるとわかりやすいと思います。

 

4年制の大学であれば400万〜500万円、短期大学であれば200万円前後など、それなりにお金はかかってしまいます。

学費を抑えるために専門学校や短期大学に行ったとしても、200万円前後はかかってしまいます。

卒業をすることで保育士資格を取得できるというメリットの反面、お金がある程度は必要になってくるのは、指定保育士養成施設の1つのデメリットと言えるでしょう。

 

指定保育士養成施設の学費については、こちらの記事(保育士になるための学費はどのくらい?|日本デザイナー芸術学校)も併せて読んでおくと理解が深まると思います。

 

指定保育士養成施設のデメリット② 指定保育士養成施設を卒業するまでの時間がかかる

指定保育士養成施設の2つ目のデメリットは、保育士資格取得(卒業)までに時間がかかるということ。

保育士試験を受験して保育士資格を取得する際には、保育士試験に合格をすればすぐに資格が取得できるため、自分が頑張った分だけ、早く資格取得をすることが可能です。

 

一方で指定保育士養成施設を卒業するまでには、短くても2年は通わなければならないため、自分が学習を頑張ったからといって早めに卒業できるといったことはありません。

卒業と同時に保育士資格を取得することはできますが、自分で時間をコントロールできないというのは、早く保育士資格を取得したい!と考えている人には、少し向かないかもしれません。

 

指定保育士養成施設のデメリット③ 自分のペースで学習を進めることができない

指定保育士養成施設の3つ目のデメリットは、自分のペースで学習を進めることができないという点です。

指定保育士養成施設の2つ目のデメリットと少し近いですが、学校に通う以上は、学校のカリキュラムに沿って保育士への学習を進めることになります。

 

もっと早く学習をしたいという方や、もっとゆっくり授業を行ってほしいなど、自分のペースでマイペースに学習を進めていきたいという方はストレスに感じる可能性もあります。

指定保育士養成施設が長年かけて培ったカリキュラムですから、もちろんしっかりと学んでいれば、保育士としての知識は身についていくはずです。

ですが、学習スピードや教え方などは、合う・合わないがあると思うので、そういった部分にあまり気を使いたくないという方は、自分でペースで保育士資格の取得を行える「保育士試験」を受験する方法のほうが向いているかもしれません。

 

保育士試験についてもっと知りたいという方は、こちらのページ(保育士試験とは?|全国保育士養成協議会)もあわせて見ておくとよいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回のコラムでは、未経験から保育士への転職を目指す方に向けて、指定保育士養成施設の基本やメリット・デメリットについて解説いたしました。

指定保育士養成施設についてなんとなく理解が深まっていたり、みなさんが指定保育士養成施設について興味をもつきっかけになっていれば幸いです。

 

保育士養成施設については、こちらの記事でも詳しく解説されているので、ぜひ併せてご覧ください。

「指定保育士養成施設」とは・学費やメリットについて解説|保育士バンク

 

指定保育士養成施設を通うことは卒業と同時に保育士資格を取得できるというメリットがある一方で、指定保育士養成施設に通う時間や学費などがかかってしまいます。

指定保育士養成施設を卒業して保育士資格を取得することは、あくまで保育士資格を取得する手段の1つなので、もう1つの「保育士試験」とどちらが自分に合っているかを考えてみると良いと思います。

 

私たち保育のすすめでは、今回のコラムのように未経験から保育士への転職を目指す方に向けて、転職に役立つ情報を発信しています。

また、お役立ちコラムだけでなく全国の転職求人も多数掲載していますので、保育士求人を探している方は、ぜひこちらのページ(全国の保育士求人一覧|保育のすすめ)も参考にしてみてください。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

未経験から保育士を目指す方の、就職・転職活動がうまくいくことを願っております。