保育士の転職情報まとめ
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これから保育士転職をはじめる方へ。転職前に知っておきたい、保育士の退職金について
本サイト「保育のすすめ」をご覧の方で、未経験から保育士への転職を考えている方も多くいらっしゃると思います。
保育のすすめでは、多くのコラムを通して未経験からの保育士転職に役立つ情報を発信してきました。
「保育士転職を始めようと思っているけど、不安なことが多い…」
「保育士の給与や待遇といった、お金にまつわる状況を聞いてみたい」
そんな方のために、今回は保育士の退職金について解説していこうと思っています。
「保育士への転職前なのに、退職金について知っておくって早くない?」
そう思っている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、そんなことはありません。
保育士への転職に限らず、転職活動をするうえで重要なのは、全体を俯瞰して見れているか、先のことまで考えて行動することができているかです。
何も調べずに転職して、後悔しても遅いのです。
これから保育士への転職を目指そうと思っている方、特に未経験から保育士への転職を目指している方などは「先のことを見据えて、今の行動をする」ということを意識していただければと思います。
保育士として働くうえで必ず必要な「保育士資格」についてもそうです。
年2回しか行われない保育士試験に対して、いかに効率的に合格することができるのか、いかに効率的に保育士資格を取得することができるのか。
未経験から保育士への転職を考えている方は、常にこういった意識をもって保育士への転職活動を行っていきましょう。
保育士資格や保育士試験について詳しく知りたい方は、こちらのコラムを参考にしてください。
保育士試験を完全攻略!保育士資格を取得するためには、どのように行動すれば良い?
冒頭でも説明したように、今回は保育士の退職金について解説していきます。
みなさんは退職金について、どのような印象をもっていますか?
「企業で長い間働いたら、もらえるのが退職金」
「定年退職したら、大きな金額のお金がもらえる」
こういったイメージを持っている方も多いと思います。
退職金はみなさんの生活や人生において、かなり大きな影響を与えるものです。
上記のイメージは間違ってはいませんが、保育士の退職金について正しく理解して、これからのキャリアや人生について考えていただければと思います。
このコラムを通して、皆さんの保育士としてのキャリアや人生において、少しでも参考になればと思います。
ぜひ最後まで、ご覧いただければと思います。
では、未経験から保育士への転職を考えている方に向けて、保育士の退職金について解説していきます。
目次
そもそも退職金ってどんなもの?
退職金がもらえる人ともらえない人の違いは?
退職金の相場について
今回のコラムでは、このような流れで解説していきますので、お時間がない方は気になるところだけでもお読みください。
そもそも退職金ってどんなもの?
まずは、保育士の退職金に限った話ではなく、そもそも退職金とはどのようなものかについて解説していきたいと思います。
退職金とはそもそも、退職する際に雇われていた会社などから支給されるもの。
退職金と呼ばれることが多いですが、退職手当や退職慰労金などとも会社によっては呼ばれています。
退職金が支払われる制度のことを「退職金制度」と呼ばれることが多いですが、この退職金制度はどこの会社でもあるわけではありません
この制度自体が無い会社もあれば、制度はあっても「どれだけ支払われるか」や「支払われる条件」などは会社によっても大きく違います。
基本的には会社の就業規則に掲載されている(退職金制度がある場合は、就業規則に明示しなければならない)ので、現在保育士として働かれている方もそうではない方も、一度ご自身が働かれている会社の就業規則をご覧担っていただければと思います。
算出方法や条件などが書かれていると思いますので、一度確認してみてる良いと思います。
企業による退職金の有無について
少し古いデータにはなってしまいますが、厚生労働省が公開している「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」では、退職金制度の有無や退職金の支給実態について書かれています。
まずは、退職金制度の有無について。
退職金制度がある企業の割合は80.5%(平成30年時点)となっています。
1,000人以上が勤める企業では、92,3%となっており、多くの企業で退職金制度が存在するということが分かります。
詳細については、こちらの資料でも確認することができるので、ぜひ目を通してみてください。
退職金がもらえる人ともらえない人の違いは?
次にみなさんが気になるであろう、保育士として働いていて退職金がもらえる条件について解説していきます。
まず、保育園に正社員として雇用されていたことが大前提として必要です。
普通の企業でも同じだと思いますが、基本的にはパートやアルバイトとして働いていた場合は退職したとしても、退職金をもらうことはできません。
保育士として働く1つの条件である、保育士資格を持っていたとしても、正社員でなければ退職金をもらうことはできませんので、予め理解しておきましょう。
基本的な退職金をもらえる条件としては、3年以上同じ職場で働いた場合としているところが多いようです。
この3年以上とは、保育園に限らず、一般的な企業でも3年で退職金を支給するとしているケースをよく見られます。
なので、保育園で働き始めて3年経たないうちに退職してしまうと、退職金は一切もらえないということになります。
基本的には保育園ごとによってルールが異なるので、退職金制度がそもそもないという可能性もありますし、5年以上と定めているところもあるかもしれません。
各保育園の就業規則によって変わってくるので、保育園で働くことが決まった場合は、就業規則を確認すると良いと思います。
公立保育園の保育士の場合はルールが違う
ここまでお話してきたのでは、あくまで私立保育園の保育士の場合です。
一般的な企業でも、一般企業の方と役所や公的機関に勤めている公務員とでは、待遇が違います。
保育園でも同じことが言え、公立保育園で働く保育士は「公務員」という扱いになります。
そのため、1年以上働ければ退職金はもらえるということになります。
地方公務員の退職金については、こちらのコラムを参考にしてみてください。
地方公務員の退職金はどのくらい?勤続年数や退職理由による相場について
退職金の相場について
最後に保育士の退職金の相場と、どのくらいでもらえるのかについて解説していきます。
公立保育園の保育士はどのくらいもらえる?
まずは公立の保育士の退職金について。
今回はこちらのコラム(あなたはもらえる?保育士の退職金事情|保育のお仕事レポート)を参考にさせていただきました。
公立保育園の保育士の場合は、上記でもお伝えしたとおり、「地方公務員」という扱いになります
ですので、各地方自治体が定めたルールによって金額が変わってきます。
総務省の資料では、平成31年度時点の地方公務員(すべての市区町村・保育士を含む)の退職金の平均は1,400万円とのことです。
定年の場合の退職金の平均は1,900万円ほどだそうです。
私立保育園の保育士はどのくらいもらえる?
一方で私立保育園で働く保育士は、退職金をどのくらいもらえるのでしょうか?
今回のコラムの冒頭でも解説しておりますが、基本的には「保育園によって異なる」というのが答えになります。
退職金制度自体が義務付けられているものではないうえに、各保育園や企業によって条件や算出方法は異なります。
なので平均を出すのは現状難しいという状況です。
なので、保育士として保育園で働く際は、しっかりと就業規則を確認しましょう。
また転職活動をしているときでも、この保育園は退職金があるかどうかなどを確認して、求人を絞ってみても良いと思います。
公立保育園と私立保育園の保育士の違いが出てきましたが、これまでのコラムで私立保育園と公立保育園の保育士の違いについてまとめているので、気になる方は是非読んでみてください。
【未経験から保育士へ】保育士の種類について知ろう!公立と私立の保育士の給与や待遇の違いについて
保育士未経験の方のために徹底解説!公立の保育士と私立の保育士の、メリット・デメリット
おわりに
今回は保育士の退職金について解説していきました。
私立保育園で働く保育士については、正確な金額が出せなくて申し訳ありませんが、保育士の退職金について理解を深めることができたのではないでしょうか?
覚えておいていただきたいのは、正社員の保育士として3年以上働くことで、退職金がもらえる可能性があるということです。
もちろん私立や公立、また私立保育園の中でも保育園によっては大きく条件や算出方法などは変わりますが、上記の条件を採用しているケースが多いようです。
冒頭でも述べましたが、これから保育士への転職活動をはじめる方は、必ず俯瞰的に、そして先を見通して転職活動を進めていきましょう。
自分の調査不足であとで後悔することがないように、未経験から保育士への転職をはじめる前から、こういった意識はもっておきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!