最終更新 2021.10.26

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保育士の転職情報まとめ

  • 夜間保育園とは

夜間保育園とは?保育士として働くメリットや仕事内容を紹介

夜間保育園って…なに?

このような疑問にお答えします。

この記事では『夜間保育園』について解説していきます。後半部分では「夜間保育園の仕事内容」や「夜間保育園で働くメリット・デメリット」を紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

【目次】
夜間保育園とは?
夜間保育園とは?設置基準について
夜間保育園とは?種類について
夜間保育園とは?働き方について
夜間保育園とは?仕事内容について
夜間保育園とは?夜間保育園で働くメリット・デメリット
夜間保育園とは?夜間保育園の需要について
夜間保育園とは?夜間保育園への転職を考えている方へ

 

 

夜間保育園とは?

夜間保育園とは?

夜間保育園とは、その名の通り「夜間(深夜)」に子どもの保育を行う保育施設です。夜間保育園は、夜間勤務やシフト制の仕事をしている保護者を支援するために運営されています。したがって医療や飲食業、交通業など、深夜勤務が必要な職種に従事する保護者にとって、夜間保育園は重要な存在となっています。なお、厚生労働省の資料によると、原則として夜間保育園の開所時間は「おおよそ午前11時から午後10時まで」の「おおむね11時間」とされています。しかし、働き方の多様化に伴い保育のニーズも多様化しているため、一部の認可外保育所では早朝も対応する「24時間保育」や「宿泊を伴う保育」を提供している場合もあります。

 

 

夜間保育園とは?設置基準について

夜間保育園とは?設置基準について

夜間保育はどの保育園でも行えるわけではなく、一定の設置認可基準を満たしている必要があります。ここでは、夜間保育園の設置基準について詳しく解説します。

 

【夜間保育園とは?設置基準1】施設形態

夜間保育を行うためには、夜間保育を専門に提供する施設であることが基本ですが、既存の保育所でも実施可能です。厚生労働省によれば、以下のように定められています。

『夜間保育を行う保育所は、夜間保育のみを行う夜間保育専門の保育所及び既存の施設(保育所、乳児院、母子生活支援施設等)に併設された保育所を原則とするが、これ以外に例えば既設の保育所において、当該施設の認可定員の範囲内で、通常の保育と夜間保育とを行うもの等であっても差し支えないこと』

引用:厚生労働省「夜間保育所の設置認可等の取扱いについて

 

【夜間保育園とは?設置基準2】対象児童

夜間保育の対象は、保護者が夜間に就労していることにより家庭での保育が難しい児童です。自治体が保育の必要性を認めた場合に限り、夜間保育が提供されます。

 

【夜間保育園とは?設置基準3】定員

夜間保育園では、原則として定員は20人以上と定められていますが、地域の実情に応じて、これより少ない定員での設置も認められる場合があります。

 

【夜間保育園とは?設置基準4】職員配置基準

夜間保育園では、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づいた職員配置が必要です。厚生労働省の基準によれば、以下のように年齢に応じて配置が決められています。

0歳児    3人につき1人 
1歳~2歳児  6人につき1人 
3歳児    20人につき1人 
4歳以上   30人につき1人 

特に乳幼児に関しては、安全性を確保するために厳しい基準が設けられています。

 

【夜間保育園とは?設置基準5】設備及び備品

夜間保育を行うためには、専用の設備や備品が求められます。厚生労働省の定める基準は以下の通りです。

①仮眠のための設備及びその他夜間保育のために必要な設備、備品を備えていること。
②既存の施設に夜間の保育所を併設する場合にあっては、直接児童の保育の用に供する設備については専用でなければならないが、管理部門等については運営に支障を生じない範囲で既存の施設の設備と共用することも差し支えないこと。
③地域の実情に応じて、分園(平成一〇年四月九日児発第三〇二号「保育所分園の設置運営について」に定める分園をいう。)を設置することができる。

引用:厚生労働省「夜間保育所の設置認可等について

 

特に、子どもの仮眠や入浴など、夜間の生活リズムに対応した設備の整備が求められています。「夜間保育園について解説しているサイト」や「夜間保育園の設置認可等について」、もしくは「夜間保育園とは?」でも同様のことを伝えています。

 

 

夜間保育園とは?種類について

夜間保育園とは?種類について

夜間保育園には主に3つの種類があり、それぞれの特徴によって利用料金や時間帯が異なります。ここでは、各タイプの特徴について解説します。

 

【夜間保育園とは?種類1】認可を受けた夜間保育園

夜間保育園の種類1つ目は『認可を受けた夜間保育園』です。自治体から認可を受けた夜間保育園は、一定の基準をクリアしているため、安心して子どもを預けられることが大きなメリットです。申し込みは市区町村を通して行われ、3歳以上の子どもは保育料無償化の対象となります。厚生労働省による基準では、保育時間は概ね11時間、閉園は夜22時までが原則とされています。ただし、多くの夜間保育園では延長保育を設けており、22時以降も保育を行っています。延長保育を利用する場合は実費負担が必要となりますが、保護者の就労状況に応じて柔軟に対応できるようになっています。

 

【夜間保育園とは?種類2】民間の夜間保育園

夜間保育園の種類2つ目は『民間の夜間保育園』です。民間が運営する夜間保育園は、認可外保育園として提供される場合が多く、すべての運営費は利用者からの利用料によって賄われています。そのため、認可保育園に比べて料金が高いことがありますが、24時間保育など、柔軟で長時間の預かりが可能な点が大きなメリットです。特に、夜間の仕事が多い都市部で利用が増えています。なお、民間の夜間保育園では、子どものお泊り対応も含めた柔軟なサービスが提供されるため、仕事の時間帯に合わせた預かりができる点が魅力です。「夜間保育園について解説しているサイト」でも同様のことを伝えています。

 

【夜間保育園とは?種類3】事業所内保育施設(夜間対応)

夜間保育園の種類3つ目は『事業所内保育施設(夜間対応)』です。病院の院内保育所のように、夜勤のある職場では、会社が従業員向けに独自の夜間対応の保育施設を設けていることがあります。こうした保育施設では、従業員の勤務時間に合わせて利用できるため、時間を気にせず預けることが可能です。さらに、職場の近くに保育施設があるため、急な対応が必要な場合にもすぐに駆けつけることができます。事業所内保育施設は、従業員の子どものみを対象とする施設と、地域の子どもも受け入れる施設(企業主導型保育事業)があります。夜間勤務を希望する方は、保育所付きの求人も視野に入れるといいでしょう。「夜間保育園について解説しているサイト」でも同様のことを伝えています。

 

 

夜間保育園とは?働き方について

夜間保育園とは?働き方について

夜間保育園では、一般的にシフト制が導入されており、いくつかの典型的なシフトパターンがあります。シフト例としては、以下のような時間帯が一般的です。

11:00~19:00(8時間勤務)
14:00~22:00(8時間勤務)
17:00~22:00(5時間勤務、パートタイムの場合)

シフトの時間帯は施設の形態や運営方針によって変わるため、事前に確認することが大切です。特に、夜間保育の専門施設か、通常の保育と夜間保育を併設している施設かによって勤務時間の幅が異なる場合があります。また、夜間保育園では正社員だけでなく、保育士資格を持っていればパートタイムでも勤務できる場合があります。フルタイム勤務が難しい方や、短時間のシフトを希望する方にとっても、夜間保育園は柔軟な働き方が可能な職場となっています。自分のライフスタイルに合った働き方を見つけるためにも、求人情報をよく確認することが重要です。「夜間保育とは?全国の設置状況や料金、保育士の仕事内容」や「夜間保育とは?概要と料金や時間帯など選び方のポイント3つを紹介」、もしくは「夜間保育園について解説しているサイト」や「夜間保育園って忙しい?実際の業務内容は?」でも同様のことを伝えています。

 

 

夜間保育園とは?仕事内容について

夜間保育士の仕事は、夕食、入浴、就寝といった家庭的な要素が強い業務が中心となります。以下に、夜間保育士の「主な仕事内容」をご紹介します。

 

【夜間保育園とは?仕事内容1】登園対応

夜間保育士の仕事1つ目は『登園対応』です。登園対応では、一人ひとりの子どもに笑顔で挨拶し、その日の体調や様子を確認します。また、保護者とも密に連絡を取り、仕事帰りの忙しい親御さんの気持ちに寄り添います。さらに、子どもたちの荷物整理や着替えのサポートも行い、家庭から保育園への移行をスムーズにします。登園対応では、単に子供を預かるだけではなく、子どもたちの気持ちの切り替えを助け、夜の保育園生活への期待を高める大切な役割を果たしています。

 

【夜間保育園とは?仕事内容2】食事対応

夜間保育士の仕事2つ目は『食事対応』です。保育士は、食事の準備から片付けまでを担当し、子どもたちが楽しく食事できる雰囲気づくりに努めます。また、食事中の会話を通じて、その日の出来事や感情を共有し、子どもたちとの信頼関係を深めます。食事の時間は、栄養摂取だけでなく、生活習慣の形成や社会性の発達にも重要な役割を果たしています。

 

【夜間保育園とは?仕事内容3】入浴・シャワーのサポート

夜間保育士の仕事3つ目は『入浴・シャワーのサポート』です。保育士は、安全に配慮しながら、子どもたちの体を洗ったり、髪を洗ったりするサポートを行います。また、この時間を利用して、体の変化や怪我の有無をチェックすることも大切な役割です。入浴時間は、子どもたちにとってリラックスできる楽しい時間となるよう、歌を歌ったり、会話を楽しんだりしながら、和やかな雰囲気づくりを心がけます。

 

【夜間保育園とは?仕事内容4】トイレサポート・おむつ交換

夜間保育士の仕事4つ目は『トイレサポート・おむつ交換』です。夜間の時間帯でも、トイレのサポートやおむつ交換は欠かせない業務です。特に夜間は、眠気や疲れから子どもたちの様子が変わることもあるため、より細やかな観察と対応が求められます。具体的には、トイレトレーニング中の子どもには、根気強く付き添い、成功を褒めて自信をつけさせます。そして、おむつ交換の際には、優しく声をかけながら素早く行い、子どもの快適さと睡眠を妨げないよう配慮します。なお、夜尿や失敗にも優しく対応し、子どもの自尊心を傷つけないよう心がけます。

 

【夜間保育園とは?仕事内容5】寝かしつけと見回り

夜間保育士の仕事5つ目は『寝かしつけと見回り』です。子どもたちが眠りについた後も、保育士の仕事は続きます。具体的には、定期的に保育室を巡回し、子どもたちの寝姿や呼吸を確認します。特に乳児の場合は、うつ伏せになっていないかなど、突然死症候群(SIDS)のリスクにも注意を払います。なお、夜泣きや寝ぼけで起きてしまった子どもには、優しく対応し、再び眠りにつけるようサポートします。また、「おねしょ」や「おむつ漏れ」があった場合は、静かに対処し、子どもの睡眠を妨げないよう注意します。

 

【夜間保育園とは?仕事内容6】行事の準備

夜間保育士の仕事6つ目は『行事の準備』です。夜間保育園でも、季節の行事や誕生会などのイベントは大切にされています。そのため、季節の行事がある際には、壁面装飾や誕生カードの作成、プレゼントの準備など、細やかな作業を行います。また、行事の計画立案や保護者への連絡事項の作成なども、一緒に行うことがあります。行事の準備は時間が限られているため、効率よく準備を進めていくことが大切です。

 

【夜間保育園とは?仕事内容7】事務作業

夜間保育士の仕事7つ目は『事務作業』です。夜間保育園では事務作業も重要な業務の一つです。具体的には、子どもの食事量、睡眠時間、体調の変化などを詳細に記録し、成長の過程を丁寧に追跡します。また、翌日の保育計画の見直しや、必要な備品の確認なども行います。特に夜間ならではの出来事や子どもの様子は、昼間の保育士との情報共有のため、より詳しく記録します。これらの記録は、保護者への連絡や子どもの発達評価にも活用される重要な資料となります。

 

【夜間保育園とは?仕事内容8】施設の清掃、消毒

夜間保育士の仕事8つ目は『施設の清掃、消毒』です。保育士は、夜間保育園の清掃作業も担当します。清掃作業では、室内や通路の清掃はもちろんのこと、「遊び道具」の消毒も行います。保育環境の清潔さは子供たちの健康と安全に直結していますので、清掃作業は大切な業務だといえるでしょう。

 

【夜間保育園とは?仕事内容9】お迎え対応

夜間保育士の仕事9つ目は『お迎え対応』です。お迎え対応では、夜勤を終えた保護者に、その日の子どもの様子を簡潔に伝え、特に気をつけるべき点があれば丁寧に説明します。そして、子どもと保護者が安全に帰宅できるよう見送り、最後の子どもが帰るまで責任を持って対応します。お迎え対応では、疲れて帰ってきた保護者の心情に配慮しながら対応することが大切です。温かい言葉がけを心がけることで、保護者との信頼関係を深めることができるでしょう。

 

※夜間保育士の仕事内容について詳しく知りたい方は「夜間保育とは?夜間保育士の仕事内容とメリット・デメリット」や「夜間保育園について解説しているサイト」、もしくは「夜間保育士とは?仕事内容とメリット・注意点」や「夜間保育とは?保育士として働くメリットや仕事内容、給料事情」をご覧ください。

 

 

夜間保育園とは?夜間保育園で働くメリット・デメリット

夜間保育園とは?夜間保育園で働くメリット・デメリット

夜間保育園で働くことは、通常の保育士とは異なる独特の経験をもたらします。ここでは、「夜間保育園で働くメリット・デメリット」をご紹介します。

 

<夜間保育園で働くメリット>

【夜間保育園とは?メリット1】夜勤手当によって給与が高くなる

夜間保育園で働くメリット1つ目は『夜勤手当によって給与が高くなる』です。夜間保育士の大きな魅力の一つが、夜勤手当による給与の上乗せです。多くの夜間保育園では、通常の時給に加えて夜間割増が適用されるため、日中勤務の保育士よりも高い時給を得られる可能性があります。また、深夜勤務や休日勤務にも追加の手当が付くケースが多いため、努力次第でさらなる収入アップも可能です。したがって、夜間保育園で働くことで収入が上がる可能性が高いといえます。ただし、夜間保育園によって待遇は異なるため、求人情報をよく確認し、自身のニーズに合った職場を選ぶことが重要です。

 

【夜間保育園とは?メリット2】保育園とは違った経験を積める

夜間保育園で働くメリット2つ目は『保育園とは違った経験を積める』です。夜間保育園では、通常の保育園では得られない貴重な経験を積むことが可能です。具体的には、夜間特有の子どもの姿や行動を観察できるため、子どもに対する理解の幅が広がります。また、夜間保育園では、夕食、入浴、就寝といった家庭的なケアを提供する機会が多くあるため、子どもの全人的な発達を支援する力が磨かれます。さらに、夜間に働く保護者との関わりを通じて、多様な家庭環境や働き方への理解も深まります。これらの経験は、保育士としてのスキルアップだけでなく、将来的にはファミリーサポートや子育て支援の分野でも活かせる貴重な知識となるでしょう。

 

<夜間保育園で働くデメリット>

【夜間保育園とは?デメリット1】生活リズムが崩れやすくなる

夜間保育園で働くデメリット1つ目は『生活リズムが崩れやすくなる』です。夜間保育士の課題の一つが、不規則な生活リズムです。人間の体は本来、夜に休息し昼に活動する生活に適しているため、夜勤を続けることで体内時計が乱れやすくなります。これにより、慢性的な疲労感や睡眠障害、消化器系の不調などの健康問題が生じるリスクが高まります。また、日中の眠気や集中力の低下により、日常生活にも支障をきたす可能性があります。したがって、夜間保育園で働くことにより、生活リズムが崩れ、健康問題が生じるリスクが高まるといえます。

 

【夜間保育園とは?デメリット2】私生活とのバランスを取ることが難しい

夜間保育園で働くデメリット2つ目は『私生活とのバランスを取ることが難しい』です。夜間保育士は、一般的な社会生活とは逆のリズムで生活するため、家族や友人との時間を確保することが困難になりがちです。特に、休日や祝日、年末年始などの特別な日に勤務することも多く、大切なイベントや行事に参加できないことがあります。また、夜型の生活により、趣味や社会活動への参加機会も制限されやすくなります。このような状況は、社会的孤立感や疎外感を引き起こす可能性があるため、夜間保育園で働くデメリットの一つだといえるでしょう。


※夜間保育園で働くメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は「夜間保育園とは?かわいそう?メリット・デメリットや給料・求人の探し方などを詳しく解説!」や「保育園の夜間保育、親と子どもの目線から見たデメリットとは?」、もしくは「夜間保育園とは?仕事内容や給料・メリット・デメリット」や「夜間保育の仕事内容を解説!働くメリット・デメリット、待遇も紹介」をご覧ください。

 

 

夜間保育園とは?夜間保育園の需要について

夜間保育園とは?夜間保育園の需要について

近年、共働き家庭の増加や働き方の多様化に伴い、夜間保育園の需要は高まっています。その理由の一つは、共働き世帯の増加です。現在、経済的な理由や自己実現の観点から、両親が働くケースが増え、従来の保育時間では対応しきれないニーズが生まれています。特に、医療、飲食、サービス業などの夜間勤務を含む職種に従事する親にとって、夜間保育園は不可欠な存在となっています。また、働き方改革の推進により、フレックスタイム制やシフト勤務など、多様な勤務形態が広がっています。これに伴い、従来の9時から17時という固定的な保育時間では対応できないケースが増加しています。夜間保育園は、こうした柔軟な働き方をする親たちのニーズに応える重要な役割を果たしています。「夜間保育園について解説しているサイト」や「夜間保育園とは?」、もしくは「夜間保育園に密着リポート!」や「夜間保育とは?【需要や現状、夜間保育士として働くメリット】」でも同様のことを伝えています。

 

 

夜間保育園とは?夜間保育園への転職を考えている方へ

夜間保育園とは?夜間保育園への転職を考えている方へ

夜間保育園への転職を考えている保育士には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを利用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」などもサポートしてくれます。また、転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在し、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。夜間保育園へ転職するためにも、ぜひ転職エージェントを利用しましょう。