学童保育
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学童保育士ってどんな仕事?通常保育との違いを解説します。
みなさん、こんにちは!
未経験からの保育士転職のサポートや、全国の保育士転職の求人をご紹介している「保育のすすめ」です。
今回は、未経験から保育士転職を目指す方や、保育士として働くことに少しでも興味がある方に向けて「学童保育」について解説していきたいと思います。
未経験から保育士への転職を目指している方にとって、
「学童保育は聞いたことがあるけど、詳しくは分からない…」
「保育士との違いについて知りたい!」
という方も多いと思います。
今回は学童保育の基本的なことをはじめ、通常の保育士との違いについて解説していきますので、学童保育について興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください!
では早速、未経験から保育士への転職を目指す方に向けて、学童保育について解説していきます!
今回の記事の目次は以下の通りです。時間がない方は、気になるところから読み進めていただければと思います。
【目次】
学童保育とは何か?
学童保育士と通常の保育士の違い
学童保育とは何か?
はじめに、学童保育とはそもそもどんなモノなのかについて解説していきましょう。
こちらの記事(学童保育ってどんなところ?|キッズベースキャンプ)を参考にさせていただきますが、学童保育とは共働世帯をはじめ、一人親世帯などの子ども(仕事などで、日中保護者がいない家庭)を、放課後や長期休み期間中に預かる施設です。
学童保育とは通称であり、自治体によっては「学童クラブ」や「放課後キッズクラブ」など、様々な名前で呼ばれているようです。
ちなみに国が定めた児童福祉法では、「放課後児童健全育成事業」が正式名称で、「放課後児童クラブ」という通称で呼ばれることもあります。
学童の役割
ではそんな学童保育には、どのような役割があるのでしょうか?
厚生労働省が発表している、放課後児童健全育成事業についてでは、
児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、
授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。
学童クラブを上記のように定めています。
お家に帰っても親がいない子どもに対して、しっかりと「生活の場」を与えて、遊びや生活を通して健全に育てる、ということが学童保育の役割ということが分かります。
学童保育の設置状況
学童保育は年々設置数は増加しており、令和2年には全国に26,625箇所のクラブ数があります。
全国の学童保育に登録されている児童数も、1,311,008人と多くの子どもが学童保育に通っていることが分かります。
■平成10年
学童保育設置数:9,729箇所
登録児童数:348,543人
■令和2年
学童保育設置数:26,625箇所
登録児童数:1,311,008人
平成10年と比べると、学童保育設置数は3倍ほど、児童登録数は4倍ほどに増加していることが分かります。
学童保育の設置の背景には、共働き数の増加やひとり親世帯の増加などが背景としてあることが分かります。
ちなみにですが、学童保育設置数:26,625箇所の内、公営の学童保育が8,013箇所、民営の学童保育が18,522箇所と、民営の学童保育の方が数は多いです。
学童保育士と通常保育士の違い
保育士をはじめ「保育」と言うと、小学校にあがるまえの幼い子どもたちのお世話をするといったイメージをもっている方も多いと思います。
学童保育と通常の保育士の業務の大きな違いは、保育を行う子ども達の年齢に差があることです。
保育を行う年齢が違う
通常の保育士であれば、保育を行う子どもの年齢は生まれてから小学校へあがる前です。
一方で学童保育では、小学校低学年の子どもたちをメインに保育を行います。
そのため、通常の保育士の業務のような、子どもたちのお世話をするといったことよりも、勉強などを教えたり一緒に遊んだりと、保育とついていても通常の保育士の業務とは大きく異なるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
必要な資格
保育園で働く保育士は「保育士資格」という国家資格が必要です。
保育士資格を取得するためには、厚生労働省が指定する「指定保育士養成施設」を卒業するか、保育士試験を受験して合格する必要があります。
保育士資格の取得方法や、保育士試験の対策については、こちらのページ(保育士資格のコラム一覧)で解説しています。
未経験から保育士転職を行いたい方や、保育士として働くことに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、2022年の保育士試験の概要について知っておきたいという方は、こちらの記事も参考にしていただければと思います。
では、学童保育を行うための資格はどのようなもの資格が必要なのでしょうか?
学童保育で働く際には、実は資格は必要ありません。
なので、資格がなくても学童保育でも働くことは可能です。
ですが、知っておいていただきたいのは、「放課後児童支援員」という資格についてです。
学童保育で働く際には、特に資格の必要はありませんが、この「放課後児童支援員」という資格は学童保育と密接に関わっているのです。
放課後児童支援員とは
放課後児童支援員とは、2015年度より新しくできた資格の1つで、学童保育(放課後児童クラブ)では、この資格をもっている方を2名以上、配置する必要がルールとして決められています。
ですので、学童保育で働く際には、この「放課後児童支援員」という資格をもっておくことで、就活の際には有利に進めていくことができるのです。
放課後児童支援員の取得をするための条件としては、以下の9つの条件があげれらています。
- 保育士の資格を持っている方
- 社会福祉士の資格を持っている方
- 高卒以上の学歴をお持ちの方、かつ2年以上児童福祉事業に従事した方
- 幼稚園〜高校、または中等教育学校の教員資格を持っている方
- 大学にて、社会福祉学・心理学・教区額・社会学・芸術学、もしくは体育学を専修する学科、課程を収めて卒業した方
- 大学にて、上記の学科または体育学を専修する学科、もしくはこれらに相当する課程において、優秀な成績で単位を取得し、大学院への入学が認められた方
- 大学院にて、上記の学科の研究科または、これらに相当する課程を修めて卒業した方
- 外国の大学において、上記の学科または課程を修め卒業した方
- 高卒以上の学歴で、2年以上放課後児童健全育成業に類似する事業に従事し、市区町村が適当と認めた方
少し分かりづらい文章もあるかもしれませんが、保育士として働かれている方や、これから保育士として働く予定という方は、基本的には保育士資格を持っている(取得予定)と思うので、問題はありませんね。
放課後児童支援員の資格を取得するためには、上記の条件のいずれかをクリアし、研修を受ける必要があります。
各都道府県によって、研修の期間などは異なりますが、また詳細はまとめて記事にしていきますので、お楽しみにしていただければと思います。
放課後児童支援員については、こちらの記事も参考になると思いますので、ぜひ併せてお読みください。
放課後児童支援員とは?資格の取得方法や仕事内容について|ジョブメドレー
まとめ
今回の記事では、未経験から保育士転職を目指す方に向けて、保育士との関連もある「学童保育」について解説していきました。
みなさんが学童保育の基本的なことや、学童保育と保育士の違いについて把握できていれば幸いです。
今後も私たち「保育のすすめ」では、学童保育についても情報を発信していきますので、ぜひお読みいただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今後も未経験から保育士転職を目指す方や、保育業界に携わりたい方へ、お役立ち情報を発信していきますので、定期的にチェックしていただければと思います。
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