最終更新 2021.10.26

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  • 家庭的保育事業とは

家庭的保育事業とは?運営に関する基準や保育内容について解説

家庭的保育事業って…何?

このような疑問にお答えします。

この記事では、『家庭的保育事業』について解説していきます。後半部分では「保育内容」や「ベビーシッターとの違い」について解説していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

【目次】
家庭的保育事業とは
家庭的保育事業とは|運営基準
家庭的保育事業とは|家庭的保育者になる方法
家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容
家庭的保育事業とは|家庭的保育者が預かる乳幼児の数は?
家庭的保育事業とは|ベビーシッターとの違いについて
家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴
家庭的保育事業とは|家庭的保育者への転職を考えている方へ

 

 

家庭的保育事業とは

家庭的保育事業とは

家庭的保育事業とは、保育者の自宅などで乳幼児の保育を行う事業です。主に0歳から2歳までの乳幼児を対象にしています。家庭的保育事業は、2010年から「児童福祉法」における保育事業の一環としてスタートし、待機児童問題の解消などを目的にしています。また、2015年には、「子ども・子育て支援新制度」のなかで地域型保育事業の一つに位置づけられました。このため、家庭的保育事業は市区町村の認可事業となりました。そしてそれに伴い、家庭的保育事業は「地域型保育給付」の対象となっています。なお、家庭的保育事業を行う保育者は「家庭的保育者」または「保育ママ」と呼ばれています。「家庭的保育事業について解説しているサイト」や「家庭的保育事業とは」、もしくは「家庭的保育事業に預けるメリット・デメリットについて解説」でも同様のことを伝えています。

 

 

家庭的保育事業とは|運営基準

家庭的保育事業を行う場合は、以下の基準を満たす必要があります。

 

<設備に関する基準>

・乳幼児の保育を行う専用の部屋を設けること。

・専用の部屋の面積は、9.9㎡以上であること(保育する乳幼児が3人を超える場合には1人につき 3.3 ㎡を加えた面積)。

・乳幼児の保健衛生上必要な採光、照明及び換気の設備を有すること。

・衛生的な調理設備およびトイレを設けること。

・同一の敷地内に乳幼児の屋外における遊戯等に適した広さの庭があること。

・庭の面積は、満二歳以上の幼児1 人につき3.3㎡以上であること。

・火災報知器および消火器を設置するとともに、消火訓練及び避難訓練を定期的に実施すること。

 

<職員に関する基準>

・家庭的保育事業を行う場所には、家庭的保育者、嘱託医および調理員を置かなければならない(「調理業務の全部を委託する場合」や「搬入施設から食事を搬入する場合」は調理員を置かないことができる)。

・家庭的保育者は、市町村が行う研修を終了した保育士、または保育士と同等以上の知識および経験を有すると市町村長が認める者。加えて、以下のいずれにも該当する者です。

①保育を行っている乳幼児の保育に専念できる。
②法第 18 条の5各号及び法第 34 条の 20 第1項第4号のいずれにも該当しない。 

 

<保育時間に関する基準>

・家庭的保育事業における保育時間は、1 日につき8時間を原則とし、乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して、家庭的保育事業者が定めること。

 

<保育内容に関する基準>

・家庭的保育事業者は、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第 35 条に規定する厚生労働大臣が定める指針に準じ、家庭的保育事業の特性に留意して、保育する乳幼児の心身の状況等に応じた保育を提供しなければならない。

 

<保護者との連絡に関する基準>

・家庭的保育事業者は、常に保育する乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等につき、保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない。

 

詳細な運営基準は自治体ごとに異なります。したがって、家庭的保育事業で働く際は、各自治体のホームページを確認してくださいね。「家庭的保育事業とは?設置基準や運営のメリットについて解説」や「家庭的保育事業について解説しているサイト」、もしくは「ご存じですか?家庭的保育事業」や「家庭的保育とは?働くメリット・収入相場や保育者になるための方法も」でも同様のことを伝えています。

 

 

家庭的保育事業とは|家庭的保育者になる方法

家庭的保育事業とは|家庭的保育者になる方法

家庭的保育者になるには、区市町村の認定を受ける必要があります。認定に際しては、上述した「職員に関する基準」に該当しなければなりません。また、家庭的保育者になるためには、基礎研修と認定研修の2種類を受講する必要があります。基礎研修と認定研修については「家庭的保育事業(保育ママ制度)とは?施設基準、働く職員と資格、保育内容について解説」や「家庭的保育者研修」をご覧ください。

 

 

家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容

家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容

家庭的保育者の仕事内容は多岐にわたりますが、一般的には以下のような業務を担当することが多いです。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容1】子供の迎え入れ

家庭的保育者の仕事内容1つ目は『子供の迎え入れ』です。毎朝、家庭的保育者は子供たちを迎え入れます。朝のお迎えでは、子供たちだけでなく、保護者とも円滑なコミュニケーションを取ることが重要。心地よい一日のスタートを切るために、笑顔で丁寧な対応を心掛けましょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容2】清掃、消毒

家庭的保育者の仕事内容2つ目は『清掃、消毒』です。家庭的保育者は、施設内の清掃作業を担当します。清掃作業では、室内や通路の清掃はもちろんのこと、「遊び道具」の消毒も行います。保育環境の清潔さは子供たちの健康と安全に直結していますので、清掃作業は大切な業務だと言えるでしょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容3】給食やおやつの準備や片付け

家庭的保育者の仕事内容3つ目は『給食やおやつの準備や片付け』です。家庭的保育者は日々の“給食”や“おやつ”の準備に携わります。“給食”や“おやつ”を準備する際は、単に用意をするだけでなく、「清潔で安全な環境」を提供することが大切です。食事をする環境は、子供たちの安全に関わりますので、十分に注意しましょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容4】遊びの見守りや寝かしつけ

家庭的保育者の仕事内容4つ目は『遊びの見守りや寝かしつけ』です。子供たちが楽しく安全に遊べるよう、家庭的保育者は“遊び場での見守り”や“遊びのサポート”を担当します。また、お昼寝のときには子供たちが安心して眠ることができるよう、優しく心地よい雰囲気を作り出し、寝かしつけのお手伝いをします。家庭的保育者は、この役割を通じて子供たちの日々の喜びを共有できるでしょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容5】おむつの取り換えや排泄のサポート

家庭的保育者の仕事内容5つ目は『おむつの取り換えや排泄のサポート』です。家庭的保育者は、おむつの取り換えや排泄のサポートも行います。おむつの交換や排泄のサポートでは、子供たちとのコミュニケーションが大事。優しく丁寧に接し、子供たちが安心できるようにサポートします。おむつの交換やトイレのサポートを通じて、子供たちとの信頼関係を築くことができるでしょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者の仕事内容6】子供の送り出し

家庭的保育者の仕事内容6つ目は『子供の送り出し』です。家庭的保育者は家庭的保育者と一緒に、子供たちを送り出します。帰宅時は、子供たちが家庭に戻る大切な瞬間。したがって、笑顔と温かい言葉で子供たちを見送ることがポイントです。なお、子供たちだけでなく、保護者とも円滑な情報共有を図り、安心感を提供してくださいね。


家庭的保育者の仕事内容について詳しく知りたい方は「家庭的保育事業とは」や「家庭的保育事業について解説しているサイト」、もしくは「家庭的保育事業(概要)」や「家庭的保育事業(地域型保育事業)」をご覧ください。

 

 

家庭的保育事業とは|家庭的保育者が預かる乳幼児の数は?

家庭的保育事業とは|家庭的保育者が預かる乳幼児の数は?

結論を申し上げますと、1人の家庭的保育者が預かることができるのは3人以内です。ただし、家庭的保育者が補助者を雇用した場合、5人まで預かることができます。「家庭的保育事業について解説しているサイト」や「家庭的保育事業について」、もしくは「家庭的保育事業とは」や「家庭的保育事業の実施について」でも同様のことを伝えています。

 

 

家庭的保育事業とは|ベビーシッターとの違いについて

家庭的保育事業は、少人数の子供を対象とした保育施設です。したがって、ベビーシッターとよく混同されますが、実際には大きく異なります。家庭的保育事業とベビーシッターの違いは、次の通りです。

 

        家庭的保育事業         ベビーシッター
勤務地     保育者の自宅やその他の場所   保護者の自宅や指定の場所
雇用形態    個人事業主が多い        被雇用者が多い
子供の対象年齢 0~2歳             0~12歳
定員      3~5人             1人
園児の募集   自治体             経営者
保育者の資格  家庭的保育者          不要
事業形態    自治体の認可事業        認可外保育施設

 

家庭的保育事業とベビーシッターの違いについて詳しく知りたい方は「家庭的保育事業とは?補助金の有無や働くために必要な資格、収入など」や「家庭的保育事業・保育ママの経営」をご覧ください。

 

 

家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴

家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴

ここでは「家庭的保育者に向いている人の特徴」をご紹介します。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴1】子供と接することが好きな人

家庭的保育者に向いている人の特徴1つ目は『子供と接することが好きな人』です。家庭的保育者は子供たちと接する仕事であるため、「子供と接することが好き」という気持ちは、この仕事に不可欠です。したがって、「子供と接することが好き」という気持ちは、家庭的保育者に向いている人の特徴の中で、最も重要な要素だと言えるでしょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴2】責任感が強い人

家庭的保育者に向いている人の特徴2つ目は『責任感が強い人』です。保育現場では子供たちの命を預かっています。そのため、家庭的保育者の仕事には子供たちの安全を担保する責任が伴います。このような理由から責任感が強い人は、家庭的保育者に向いていると言えます。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴3】コミュニケーション能力が高い人

家庭的保育者に向いている人の特徴3つ目は『コミュニケーション能力が高い人』です。コミュニケーション能力が高い人は、子供たちとの信頼関係を築きやすいです。また、保護者や同僚とも円滑にコミュニケーションを取ることができます。したがって、コミュニケーション能力が高い人は家庭的保育者に向いていると言えるでしょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴4】臨機応変に対応できる人

家庭的保育者に向いている人の特徴4つ目は『臨機応変に対応できる人』です。保育現場では、子供が急に体調を崩したり、保護者の送迎が遅れるなど、予期せぬ事態が頻繁に発生します。このため、臨機応変に対応する必要があります。臨機応変に対応できる人は、予期せぬ出来事に対しても慌てず、冷静に対応できるでしょう。

 

【家庭的保育事業とは|家庭的保育者に向いている人の特徴5】注意力がある人

家庭的保育者に向いている人の特徴5つ目は『注意力がある人』です。子供たちは好奇心旺盛で、時折、ちょっとした瞬間に危険にさらされることがあります。そのため、家庭的保育者には高い注意力が必要です。注意力がある人は瞬時に状況を把握し、適切な対応ができるでしょう。

 

 

家庭的保育事業とは|家庭的保育者への転職を考えている方へ

家庭的保育事業とは|家庭的保育者への転職を考えている方へ

「家庭的保育者として働こうかな…」と悩んでいる方には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを利用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」なども行ってくれます。また転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在するため、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。家庭的保育者への転職を成功させるためにも、ぜひ転職エージェントを利用しましょう。