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保育士に支給される手当とは?種類、月額、条件をまとめて紹介
保育士が受けられる手当には…。
どんな種類がある?
月額いくら貰えるの?
このような疑問にお答えします。
この記事では、保育士の皆さんに向けて『保育士に支給される手当の種類』をご紹介していきます。後半部分では「国から保育士に支給される手当」について解説していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
【目次】
保育士向けの手当をまとめて紹介|大きく分けて3種類
保育士向けの手当をまとめて紹介|保育園から保育士に支給される手当とは?
保育士向けの手当をまとめて紹介|自治体から保育士に支給される手当とは?
保育士向けの手当をまとめて紹介|国から保育士に支給される手当とは?
保育士向けの手当をまとめて紹介|処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化を予定
保育士向けの手当をまとめて紹介|月額いくら支給される?
保育士向けの手当をまとめて紹介|手当の種類を知り転職に役立てましょう
保育士向けの手当をまとめて紹介|転職を考えている方へ
保育士向けの手当をまとめて紹介|大きく分けて3種類
保育士に支給される手当の種類は、大きく次の3つに分類されます。
・保育園から保育士に支給される手当
・自治体から保育士に支給される手当
・国から保育士に支給される手当
いずれの手当も、全ての保育士が受け取れるわけではありません。勤務する保育園によって対象となる手当は異なります。そのため、転職する際は、応募先の保育園で「どのような手当が支給されるか」を事前に確認することが重要です。「保育士の待遇改善に関する補助制度まとめ」や「保育士の処遇改善で給料アップ!キャリアアップも叶える新制度とは」でも同様のことを伝えています。
保育士向けの手当をまとめて紹介|保育園から保育士に支給される手当とは?
ここでは、「保育園から保育士さんへ支給される手当」をご紹介していきます。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当1】通勤手当
通勤手当は、自宅から職場までの通勤に必要な交通費を補助するための手当です。通勤手当は、多くの保育園で導入されていますが、園によっては手当額に上限が設定されている場合もありますので注意が必要です。また、マイカー通勤が可能な保育園では、自宅と職場の往復にかかるガソリン代が通勤手当として支給されることがあります。しかし、この場合でも手当額に上限が設けられていることが多いため、詳細を確認しておくことが重要です。通勤手当の計算方法については「保育士が車通勤可の求人で働くメリット・デメリットとは?」で解説しておりますので、気になる方はご覧ください。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当2】資格手当
資格手当は、国家資格である保育士資格を持つ保育士に対して支給される手当です。資格手当は、保育士資格を持つ者を「適切に評価するための制度」として多くの保育園で導入されています。ただし、すべての保育園で資格手当を受けられるわけではありません。また、手当の額は園によって大きく異なるため、事前に確認することが重要です。なお、資格手当の相場は一般的に「月額5000円~15,000円程度」とされています。「保育士が受け取れる手当はある?国・自治体や保育園独自の手当を紹介」でも同様のことを伝えています。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当3】住宅手当
住宅手当は、保育士が住む自宅の家賃に対して支給される補助金のことです。住宅費や家賃は固定支出の中でも大きな割合を占めるため、実家住まいでない保育士にとって大きな助けとなります。したがって、住宅手当の有無は転職先を決める上で重要な要素となります。なお、住宅手当を提供する保育園であっても、支給条件は園によって異なるため注意が必要です。また、待機児童数が多い地域では、保育士の待遇改善策として自治体が「家賃補助」を行う場合もあります。このため、求人情報だけでなく、自治体の政策も併せて確認することをおすすめします。「【最新】保育士の家賃補助制度(住宅手当)の種類や条件は?いつからいつまでもらえる?」や「保育士の就職、復職、育児を助ける支援制度まとめ」でも同様のことを伝えています。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当4】残業手当
残業手当は、所定労働時間を超えた労働に対して支給される手当です。保育士に限らず、すべての労働者が受け取る権利があります。残業手当は、一般的な企業と同様に、保育園によって扱いが異なります。また、一部の保育園では、ひと月あたりの見込み残業時間を設定し、基本給に組み込む「みなし残業」として支給する場合もあります。そのため、残業手当の支給条件については事前に確認しておくことが重要です。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当5】特殊業務手当
特殊業務手当は、保育園で行われる「行事」や「イベント」に対して支給される手当です。保育士は、運動会や発表会などの行事の際、通常の業務に加えて「準備」や「打ち合わせ」などの特別業務を行う必要があります。場合によっては残業や時間外労働、さらには「持ち帰りの仕事」が発生することもあるため、多くの負担がかかります。特別業務手当は、このような負担に対する対価として支給される手当です。なお、特殊業務手当の支給方法は、保育園によって異なります。行事やイベント時に「特別業務手当」として支給する保育園もあれば、あらかじめ基本給に含めている保育園もあります。したがって、一律に「月額いくら」と断言するのは難しいのが実情です。特殊業務手当について詳しく知りたい方は「保育士に支給される手当の種類|特殊業務手当の意味も」や「保育士のための補助手当を紹介」をご覧ください。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当6】扶養手当
扶養手当は、扶養家族がいる保育士に対して支給される手当です。一般的に、扶養手当の支給額は一律に決まっているわけではなく、扶養家族の人数に応じて異なります。したがって、保育園へ転職する際は求人情報を確認することが大切です。なお、扶養手当は扶養の対象者数に応じて、一人あたり「月額3,500円~15,000円程度」が支給されます。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当7】役職手当
役職手当は、園長や副園長、さらには主任などの管理職に対して支給される手当です。役職手当は、多くの保育園で導入されており、基本的には責任の重さに応じた手当額が支給されます。ただし、保育園によっては、役職手当が支給されないケースもありますので、求人情報を注意深く確認することが重要です。近年では、国の政策により「専門リーダー」「副主任保育士」などの中間管理職が新たに設置されています。これに伴い、役職手当を支給する保育園は、中間管理職に対しても手当を提供するようになっていますので、その点もご確認ください。なお、役職手当の相場は一般的には「月額30,000円~50,000円程度」とされています。「あなたの園・施設にはある?保育士の手当について調査しました!」でも同様のことを伝えています。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|保育園が支給する手当8】保育手当
保育手当は、保育士さんが子供を保育施設に預けた場合、その費用を勤務先が負担する手当です。具体的には、保育士が自身の子どもを保育施設に預けた場合、その預け先の費用の一部、または全額を勤務先が支払い、保育士の負担を軽減します。これにより、保育士が安心して子育てと仕事を両立し、長期間にわたって職場で働くことができるようになります。なお、保育手当の金額や支給条件は、保育施設によって異なりますので、事前に確認しておくことが重要です。
※保育士さんへ支給される手当の内容や月額について詳しく知りたい方は「保育士が受けられる手当の内容とは?手当の種類を紹介!」や「保育士に支給される手当一覧|手当の種類や金額を紹介!」、もしくは「保育士が受け取れる手当一覧!国や自治体ごとの手当も」や「保育士の手当って何がある?種類や金額を解説」をご覧ください。
保育士向けの手当をまとめて紹介|自治体から保育士に支給される手当とは?
各自治体では、保育士不足を解決するために独自の手当を支給しています。例えば、東京都江戸川区では、市内の保育園で働く職員向けに「月額最大5万円の手厚い加算」や「5年ごとの節目に10万円の報奨金を支給する」など、独自の手当を提供しています。
<月額最大5万円の手厚い加算>
保育士を支援するため、区独自の補助(1万円相当)と東京都キャリアアップ補助(4万円相当)を合わせて、月額最大5万円相当をお給料に加算しています。
<勤続5年に達した翌年度に10万円の報奨金>
保育士を支援するため、勤続5年に達した翌年度に10万円の報奨金を支給しています(5年・10年・15年・20年…)。
各自治体に支給される手当や条件は異なるため、事前に十分な確認が必要です。したがって、保育園で働く際は、対象地区の自治体から支給される手当の有無を「自治体のサイト」で調べることをおすすめします。自治体が支給する手当についてご興味のある方は「保育士向けの補助金や支援制度をわかりやすく解説!国や自治体の取り組み」や「保育士向けの補助金・支援制度をケース別に紹介!」、もしくは「保育士や保育施設向けの補助金制度を紹介|給付条件も解説」や「【保育士を目指す方へ】知っておきたい支援制度・補助金まとめ」や「保育士に関する自治体の支援制度・補助金まとめ!」をご覧ください。
保育士向けの手当をまとめて紹介|国から保育士に支給される手当とは?
続きましては、「国から保育士に支給される手当」をご紹介していきます。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|国が支給する手当1】処遇改善等加算Ⅰ
処遇改善等加算Ⅰは、平均経験年数に応じて手当が加算される制度です。この制度では、国から支給される手当が保育園を通じて保育士に支給される仕組みになっています。つまり、保育園の判断によって手当が職員に配分されるため、個々の受け取り額は保育園によって異なることがあります。したがって、手当の金額は一概には言えませんが、一般的には月額1万2千円から最大3万8千円(2〜12%)程度の給与増加となります。なお、処遇改善等加算Ⅰは、保育士の給与を安定させるために導入された制度です。保育士が職場に定着し、働き続けられる給与水準の確保を目指しています。詳しくは「子育て支援事業者の方向け情報」をご覧ください。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|国が支給する手当2】処遇改善等加算Ⅱ
処遇改善等加算Ⅱは、若手や中堅の保育士に対して一定額の手当が加算される制度です。処遇改善等加算Ⅱは、役職を設け、園長や主任以外の職員がキャリアアップしやすい環境作りを目的とした制度になります。そのため、園内で役職を設けるなど、職員の処遇改善を行っている保育施設に「キャリアアップによる処遇改善に必要な費用」が加算されます。なお、処遇改善等加算の創設によって、新たに「保育士キャリアアップ研修制度」も創設されています。保育士はキャリアアップ研修を受講することで、処遇改善の対象となる各役職を目指しやすくなります。保育士のキャリアアップ研修は以下の8つの分野に分かれています。
・乳児保育
・幼児保育
・食育・アレルギー対応
・保健衛生・安全対策
・保護者支援・子育て支援
・保育実践
・マネジメント
一定の要件を満たし8つの研修を修了した後、職務分野別リーダーに昇進すれば、月額5000円の手当を受け取ることができます。さらに、専門リーダーや副主任保育士として昇進すれば、最大で月額40000円の手当が支給される仕組みです。
【保育士向けの手当の種類をまとめて紹介|国が支給する手当3】処遇改善加算Ⅲ
処遇改善加算Ⅲは、労働条件の改善を促進するための制度です。処遇改善等加算Ⅲは、令和4年10月1日に改正された「特定教育・保育、特別利用保育、特別利用教育、特定地域型保育、特別利用地域型保育、特定利用地域型保育及び特例保育に要する費用の額の算定に関する基準等」に、以下のように定義されています。
当該施設等において、賃上げ効果が継続されることを前提に、追加的な賃金改善を行う場合に加算されるものをいう。(出典:内閣府)
つまり、この制度の目的は、労働環境の改善が職場全体に持続することを前提に、追加的な賃金改善が行われることで、保育士や教育関係者の「モチベーション」や「働きやすさを向上させること」にあると言えます。なお、処遇改善加算Ⅲで支給される金額は、月額9,000円(収入の3%程度)になります。詳しくは「保育士の給料が改善されるって本当?令和4年の処遇改善手当が反映されないケースもある?」をご覧ください。
※処遇改善加算について詳しく知りたい方は「保育士の処遇改善手当について解説【2024年(令和6年)最新版】」や「最新保育士の処遇改善手当ての額や支給条件、現状をわかりやすく解説!」、もしくは「保育士向けの補助金制度を詳しく解説!国や自治体の取り組みを紹介」や「保育士の処遇改善手当は全員対象?仕組み・目的や支給対象外のケースを解説」や「保育士の労働環境改善に役立つ!処遇改善手当について紹介」をご覧ください。
保育士向けの手当をまとめて紹介|処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化を予定
2024年、こども家庭庁は「第5回子ども・子育て支援等分科会」を開き、そのなかで「処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化」について検討することを発表いたしました。したがって、2024年度(R6)より、計画書の提出を原則廃止し、 2025年度(R7)に向けて一本化の検討が実施される予定となっています。詳しくは「こども家庭庁のホームページ」に記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
保育士向けの手当をまとめて紹介|月額いくら支給される?
保育園から保育士に支給される手当の金額は一概に言えません。なぜなら手当の種類によって金額が大きく異なるからです。例えば、同じ役職手当でも、園長と主任保育士では金額が異なります。また、資格手当についても同様です。同じ保育士資格であっても、保育園によって金額に差があります。このようなことから、一律に「月額いくら」と断言するのは難しいのが実情です。保育士の手当は多様であり、個々の保育園や地域の事情によって決まるため、一律の金額を提示することは難しいと言えるでしょう。
保育士向けの手当をまとめて紹介|手当の種類を知り転職に役立てましょう
保育士に支給される手当は、保育園を選ぶ上で重要な要素です。手当の種類や条件を把握することで、より満足できる収入に繋げることが可能です。したがって、保育園へ転職する際は、手当の有無や支給条件を確認してください。各手当の内容や支給条件を把握することで、理想の職場を見つける一助となるでしょう。
保育士向けの手当をまとめて紹介|転職を考えている方へ
「保育士への手当が充実している保育園に転職しようかな…」と考えている方には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを利用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」なども行ってくれます。また、転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在するため、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。理想の保育園へ転職するためにも、ぜひ転職エージェントを利用しましょう。