保育士資格の取得
- 保育士
- 資格取得支援
保育士を目指す方必見|保育士資格取得支援制度を紹介
保育士に興味はあるけど…。
保育士資格を取る「お金」や「時間」がない…。
このような悩みを解決します。
この記事では、保育士資格を取得する際に役立つ『資格取得支援制度』をご紹介していきます。後半部分では、「ひとり親を対象にした支援制度」について解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、保育業界の現状について知りたい方は「【保育士を目指す方へ】知っておきたい支援制度・補助金まとめ」をご覧ください。
【目次】
保育士の資格取得支援制度とは|まずは保育士資格について説明
保育士の資格取得支援制度とは|資格取得支援制度・補助金制度を紹介
保育士の資格取得支援制度とは|保育補助は無資格でも大丈夫!
保育士の資格取得支援制度とは|保育士への転職を考えている方へ
保育士の資格取得支援制度とは|まずは保育士資格について説明
まずは、「保育士資格」について説明します。保育士資格とは、「児童福祉法」に基づく国家資格。子供の保育を業務とする保育士の資格であり、取得者のみが保育士を名乗れる「名称独占資格」です。保育士資格を取得すると保育園はもちろん、児童養護施設や託児所、認定こども園への転職にも活かすことができます。なお、保育士資格を取得する方法は次の二通りあります。
【保育士の資格取得支援制度とは|保育士資格を取得する方法1】保育系の学校を卒業
厚生労働大臣が保育士養成校に指定した「専門学校・短大・大学」で必要な科目を履修すれば、卒業と同時に保育士資格を取得できます。難しい試験を受ける必要はありません。学校を卒業すれば、試験を受けなくても保育士資格を取得できるので、確実に保育士資格を取得できます。
【保育士の資格取得支援制度とは|保育士資格を取得する方法2】通信やスクールで学んで保育士試験に合格する
保育士試験とは、保育士資格を取得するための国家試験。年に2回実施されています。試験内容は筆記試験・実技試験に分かれており、短大卒以上であれば、卒業した学科に関係なく受験資格があります。保育士試験は、合格すれば保育士資格を取得できるため、学校に通う必要がありません。しかし独学の場合は、教材を自分で選んだり、保育に関する実習を実施している機関を自力で探したりしなければならないので、手間がかかります。ですので、独学はおすすめしません。短期間で保育士の資格を取得したい方は、通信やスクールに通って保育士試験を受けるといいでしょう。なお、保育士資格には「更新制度」がなく、一度資格を取得すれば特段の事情がない限り、資格が失われることはありません。さらに保育士資格は全国共通なので、資格があればどの都道府県でも働けますよ。保育士資格について詳しく知りたい方は「厚生労働省のホームページ」や「今がチャンス!社会人に嬉しい、無資格からの保育士資格取得支援制度まとめ」、もしくは「保育士資格取得支援事業の実施について」をご覧ください。
保育士の資格取得支援制度とは|資格取得支援制度・補助金制度を紹介
それでは、保育士資格を取得する際に役立つ「資格取得支援制度・補助金制度」をご紹介していきます。これから保育士資格の取得を目指す方は、ぜひ以下の内容を参考にしてくださいね。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度1】保育士修学資金貸付
保育士修学資金貸付は、保育士養成施設に通う方が「修学資金の一部」を借りることができる制度です。この制度では、修学資金を貸し付けて修学を容易にすることにより、保育士の養成と確保に資することを目的としています。そのため、実施団体によっては「学業が優秀であること」「家庭の経済状況から、真に本修学資金の貸付が必要であると認められること」などの条件を設けている場合があります。保育士修学資金貸付については、「保育士向けの補助金・支援制度をケース別に紹介!」や「東京都福祉局のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度2】日本学生支援機構の奨学金
奨学金とは、経済的な理由で進学が難しい方に向けて、学費の給付や貸与を行う制度です。奨学金は、世帯収入の基準を満たしていれば利用することができます。そのため、収入源が乏しい学生にとって非常に便利な制度だと言えます。なお、奨学金には、利子の付かない「第一種奨学金」と、利子の付く「第二種奨学金」があります。また、これらと併せて入学時の一時金として貸与する「入学時特別増額貸与奨学金(利子付)」もあります。詳しくは「日本学生支援機構のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度3】保育士試験による保育士資格取得支援事業
保育士試験による保育士資格取得支援事業は、保育士資格を取得した方が、市内の保育所等で働くこととなったときに、試験に合格するために受講した「保育士試験受験対策講座」の受講費等を補助する制度です。この制度を利用すると、保育士試験に合格し、保育士としての職務を開始すると、「資格取得のためにかかった費用」の半額の補助を受けることができます(上限15万円)。したがって、保育士資格を取得するための費用負担が大きく軽減されます。なお、補助金は、試験合格後に保育士の登録を行い、保育士または保育教諭としての勤務を開始した後に支払われます。詳しくは「保育士になりたい!保育士資格取得を支援する奨学金、助成金、給付制度7つを紹介」や「保育士の資格取得費用を支援する事業・制度まとめ」、もしくは「保育士試験による資格取得支援事業補助金」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度4】教育訓練給付金制度
教育訓練給付制度とは、一定の条件を満たした方が厚生労働大臣の指定する講座を受講し、修了した際に、受講費用の一部が支給される制度です。保育士などの業務独占資格の取得を目指す専門実践教育訓練では、受講費用の50%(年間上限40万円)が訓練受講中6ヶ月ごとに支給されます。さらに資格を取得し、かつ訓練修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合は、受講費用の20%(年間上限16万円)が追加で支給されます。詳しくは「教育訓練給付制度」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度5】自立支援教育訓練給付金
自立支援教育訓練給付金は、20歳未満の子供を育てる「ひとり親」を対象にした支援制度です。この制度を利用すると、対象教育訓練を受講して修了した場合に、その経費の60%が支給されます。したがって、ひとり親世帯の方々は、自立支援教育訓練給付金を利用することで、スキルアップの機会を得ることができるでしょう。なお、保育士資格の場合は年額最大40万円(総額最大160万円)が支給されます。詳しくは「こども家庭庁のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度6】高等職業訓練促進給付金等事業
高等職業訓練促進給付金等事業も、20歳未満の子供を育てる「ひとり親」を対象にした支援制度です。この制度を利用すると、養成機関で修業する場合に、高等職業訓練促進給付金が支給されるとともに、入学時の負担軽減のため「高等職業訓練修了支援給付金」が支給されます。したがって、ひとり親世帯の方々は、高等職業訓練促進給付金等事業を利用することで、専門的な資格を取得し、将来のキャリアアップに備えることができるでしょう。なお、高等職業訓練促進給付金等事業は、看護師や保育士など「特定資格取得のための養成機関」で6ヶ月以上修業する場合に、毎月給付金が支給されます。詳しくは「こども家庭庁のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度7】保育士の特例制度
保育士の特例制度とは、幼稚園教諭免許状を持った方が通常よりも簡単に「保育士資格」を取得できる制度です。特例制度は、現在、幼稚園等において勤務されている方だけではなく、就労されていない方も活用することができます。したがって、保育士の特例制度を活用することで、「幼稚園教諭免許状を持っているけど、現在は就労していない…」という方も、保育の現場での就業の機会を得ることができるでしょう。詳しくは「こども家庭庁のホームページ」や「幼稚園教諭免許状を有する者の保育士資格取得支援事業について」や「保育士資格取得支援事業」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
【保育士を目指す方向けの資格取得支援制度・補助金制度8】保育従事職員資格取得支援事業
保育従事職員資格取得支援事業は、保育園で働きながら保育士資格の取得を目指す方を対象に、「資格取得にかかる費用」を支援している制度です。具体的には、指定保育士養成施設の入学料や受講料、保育士試験の受験料などを支援しています。したがって、保育園で働きながら保育士資格の取得を目指す方は、この制度を利用することで、資格取得にかかる費用負担を軽減できるでしょう。保育従事職員資格取得支援事業については、「東京都福祉局のホームページ」に記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
保育士の資格取得支援制度とは|保育補助は無資格でも大丈夫!
保育補助は、認可保育園、認定小規模保育園、託児所などで保育士の業務を支援する仕事です。保育士の資格がなくても、散歩の引率や食事の補助など、保育業務全般に携わることができます。そのため、保育補助は「これから保育士を目指す方」にとって理想的な仕事だと言えます。「保育士資格を持ってないけど保育園で働きたい…」という方は、保育補助にチャレンジしてみることをおすすめします。保育補助としての経験は、将来的に保育士としてのキャリアを築く上で貴重なものとなるでしょう。
保育士の資格取得支援制度とは|保育士への転職を考えている方へ
「保育士として働こうかな…」と悩んでいる方には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを利用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」なども行ってくれます。また転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在するため、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。保育士への転職を成功させるためにも、ぜひ転職エージェントを利用しましょう。