最終更新 2021.10.26

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保育士の転職情報まとめ

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東京の保育士2023年転職動向と条件別おすすめ転職先保育園ベスト10 〜その1〜

こちらの記事は、数記事にわたってお送りします。
東京の保育士2023年転職動向と条件別おすすめ転職先保育園ベスト10 〜その2〜
東京の保育士2023年転職動向と条件別おすすめ転職先保育園ベスト10 〜その3〜
東京の保育士2023年転職動向と条件別おすすめ転職先保育園ベスト10 〜その4〜

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皆さまこんにちは!
未経験からの保育士転職のサポートや、全国の保育士転職の求人をご紹介している”保育のすすめ”です。

本記事では、東京の2022年・2023年の保育士実態及び転職動向とおすすめの転職先保育園をご紹介していきます!

 

 

東京の2022年・2023年の保育士実態及び転職動向と条件別おすすめ転職先保育園ベスト10

 

 

こちらの記事では、2022年・2023年の東京の保育士実態及び転職動向と、おすすめの転職先保育園をご紹介します!
おすすめの転職先の保育園は、条件別でご紹介していきます。

東京は、他の地域と比べても保育士の給与も高く、保育士転職を目指す方にとっては非常に魅力的な地域です。
人口が多いため保育園や保育施設の数も多く、他の地域と比べても多くの保育士求人があります。

現在保育士として働きながらも転職を考えている、未経験だが保育士として働きたいと思っている、保育業界とは別の仕事をしているが、保育業界に興味があり保育士や保育補助への転職を考えている・・・
その中でも、東京で働きたい!と考えている方必見の情報です。

 

東京都で現在掲載されている保育士転職求人をご覧になりたい方は、以下のページから一覧をご覧ください。
東京都の保育士求人一覧|保育のすすめ
東京都(正社員)の保育士求人一覧|保育のすすめ

 


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【目次】

東京都保育士実態調査について
 - 2022年の東京の保育士の実態や転職動向について
  - 東京の保育士資格の取得方法について
  - 東京の保育士資格保有者の就業状況について
  - 東京の保育士就業中の方の実態
  - 東京の保育士の給与や勤務日数・勤務時間について
  - 東京の保育士の満足度調査結果
  - 東京の保育士が充実を希望する項目
  - 東京の保育士が改善を希望する項目
  - 東京の保育士の処遇改善に対する実感
  - 東京の保育士の就業継続の意向
  - 東京の保育士の退職意向の理由
  - 東京の保育士が職場選択時に重視した項目
  - 東京の保育士が以前の職場を辞めた理由
  - 東京の保育士が転職時に保育関係の求人を得るために利用した機関等
  - 東京の保育士が初就業時に保育求人を得るために利用した機関等
 - 2023年の東京の保育士の実態や転職動向について
東京の条件別おすすめ転職先保育園ベスト10
 - 家賃補助・住宅手当ありのおすすめ保育士転職先保育園
 - 時短勤務可能なおすすめ保育士転職先保育園
 - パート・短時間OKのおすすめ保育士転職先保育園

 

 

 

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東京都保育士実態調査について
 


まず初めに、東京で保育士転職を目指す方に向けて「東京都保育士実態調査」についてご紹介します。
ただ単に「東京で保育士として働きたい」と思っても、保育士の転職には様々な課題があるかもしれません。
そのため、東京で働く保育士の現状を知った上で転職を目指しましょう!

東京で保育士に転職を考えている方は、ぜひご覧になることをおすすめします。
また、東京以外で保育士転職を検討している方も、ぜひ参考になさってみてください。

それでは、東京で保育士転職を目指す方に向けて、東京の保育士事情について解説していきます。


 

◆東京都保育士実態調査とは?


まずは、東京都保育士実態調査とは何か?

この調査は、東京都福祉保健局が公開するアンケート結果をもとに作成されており、保育士資格を持つ方々を対象に実施されている調査です。
過去の調査は平成25年、平成30年、令和4年に行われており、5,6年に一度行われる調査であると推測されます。
この調査の目的は、今後の保育士確保、定着及び再就職支援策のための基礎資料とすることです。

保育士資格を持っていても、現在保育園で働いていない方や、休職中の方、違う業界に就職した方なども調査対象に含まれています。

この調査からは、東京の保育士資格を持つ方々の就業状況や離職率など、様々な情報が得られます。
東京で保育士を目指すなら知っておきたい情報が満載ということですね!

 

 

 

 

 

 

 

2022年の東京の保育士の実態や転職動向について

 

東京都福祉保健局が公開している「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」の結果をもとに、東京都の保育士事情について解説します。

 

 

◆東京都保育士実態調査の概要


東京都保育士実態調査の概要も記載しておきます。


■調査目的

今後の保育士確保、定着及び再就職支援策のための基礎資料とすること。
つまりは、東京の保育士の就職率アップや離職防止、潜在保育士(保育士資格を取得しているが、保育業界に勤めていない方)の就職支援等に活かすための基礎データ及び資料のために行われています。
 

■調査対象及び人数

平成29年4月〜令和4年3月までの、東京都保育士登録者等52,856人

有効回収数:18,239件

 

■調査項目

対象者のプロフィール、現在保育士就業中の実態、過去に保育士就業経験がある者の実態、保育士としての就業経験がない者の実態 等

 

東京都保育士実態調査では、上記の目的や調査内容を背景に、東京の保育士実態についての情報が公開されています。

では、具体的にどのような報告となったのか、2022年(R4年)の東京都保育士実態調査の内容を見ていきましょう!

 

 

 

◆東京都保育士実態調査の内容

 

東京保育士実態調査の内容をすべて解説するとかなりのボリュームになるので、いくつかカテゴリーを絞って解説していきます。

 

今回は、東京で転職活動をする際に役に立ちそうな情報が多く含まれると考えられる下記項目を、東京都保育士実態調査からピックアップして紹介、解説していきます。

 

東京の保育士資格の取得方法について

東京の保育士資格保有者の就業状況について

東京の保育士就業中の方の実態

東京の保育士の給与や勤務日数・勤務時間について

東京の保育士の満足度調査

東京の保育士が充実を希望する項目

東京の保育士が改善を希望する項目

東京の保育士の処遇改善に対する実感

東京の保育士の就業継続の意向

東京の保育士の退職意向の理由

東京の保育士が職場選択時に重視した項目

東京の保育士が以前の職場を辞めた理由

東京の保育士が転職時に保育関係の求人を得るために利用した機関等

東京の保育士が初就業時に保育求人を得るために利用した機関等

 

 

なお、調査結果の詳細について詳しく読みたいという方は、下記リンクから参照ください。

令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)内、

東京都保育士実態調査 結果の概要(PDF:665KB)

もしくは、令和4年度東京都保育士実態調査報告書<全文>の欄に、項目ごとに報告書全文が紹介されています。

 

実際に東京で保育士として働かれている方や、保育士未経験から保育士資格を取得した方のリアルな情報なので、これから保育士を目指す方はぜひご一読することをおすすめします!

 

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士資格の取得方法について>


まずは東京都の保育士資格の実態について、解説していきます。

本サイト「保育のすすめ」では何度も取り上げていますが、保育士として働くためには「保育士資格」という国家資格が必要です。

中には保育補助として保育士資格なしで働くことも可能ですが、そのような転職求人は多くはありません。また、採用時点では保育士資格は不要でも、取得予定だったり採用後に取得する必要があったりという場合が多いです。

保育士資格について詳しく知りたいという方は、こちらのコラムをお読みください!

保育士資格を効率的に取得するために。保育士資格の基本を学ぼう

 

 

東京都保育士実態調査では、東京都で保育士資格を取得した方がどのような方法で資格を取得したのか、などの調査結果が示されています。

 

まずは、東京の保育士資格の取得方法について。

東京都で保育士資格をもっている方の中で、

・保育士試験を受験、合格して保育士資格を取得した割合→43.5%
・指定保育養成施設(保育の専門学校・短期大学・大学など)を卒業して、保育士資格を取得した割合→56.4%

という結果です。

専門学校や短期大学、大学に通った人が保育士として働くというイメージを持っている方も多かもしれませんが、保育士試験を経て保育士資格を取得した方が4割以上もいるのですね。
保育士未経験で保育業界以外から転職するという方や、子育てが一段落したのを機に、子育ての経験を活かし保育士資格を取得する、という方もいるのかもしれません。

 

ちなみに、指定保育養成施設を卒業して保育士資格を取得した方の施設別内訳は以下のとおりです。

専門学校の保育士養成課程:19.6%
短期大学の保育士養成課程:19.0%
大学の保育士養成課程  :17.8%


どの施設でも、同じくらいの割合となっていますね。

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士資格保有者の就業状況について>


次に、東京で保育士資格を保有している方の就業状況について見ていきます。

 

現在の東京の保育士としての就業状況は、

・働いている→61.8%
・働いていない→38.2%


となっています。

その中で、「働いていない」の内訳をみると、

・過去保育士就業経験有→12.3%
・保育士就業経験無→25.9%


となっています。
保育士資格は持っていても、現在保育士として働いていない、かつ、過去にも保育士として働いたことがない、という方が結構いるということですね。

性別・年代別でみると、男性 - 30代以上で「働いていない」が59.9%と、かなり大きくなっています。
一方で、男性 - 20代は63.6%が働いており、年齢によって差が激しくなっているようです。

 

保育士資格の取得方法別で見ると、

・専門学校の保育士養成課程での資格取得者がの76%が働いており、24%が働いていない
・保育士試験での取得者の49.8%が働いており、50.2%が働いていない

となっており、保育士試験での保育士資格取得者は4割強と多いですが、現状働いていないという割合も多くなっています。
この辺りの原因調査と対策が、保育士の人員不足の解決策の一つになるかもしれません。


 

ここで、調査結果詳細に東京都保育人材・保育所支援センターという施設が出てきました。
皆さんは、こちらの施設はご存知ですか?

東京都保育人材・保育所支援センターは、東京都福祉人材センターが設置している施設です。
東京都より「東京都保育人材確保事業」を受託し、保育人材の専門性の向上と質の高い人材の安定的な確保を目的としているようです。

保育に関する様々な仕事の悩みや、転職・再就職・復職、保育士資格の取得などの支援を行っている施設ですので、是非活用してみることをおすすめします!

 

 

 




 

 

<東京の保育士就業中の方の実態>


では、ここからは保育士として就業中の方の実態について詳しく見ていきましょう。

まずは、就業施設について。

現在保育士として働いている者の施設類型は、全体として見ると、

・認可保育所→65.3%
・認定こども園→6.1%
・認証保育所→4.2%
・小規模保育事業→4.0%
・障害児入所施設・障害児通所支援事業→3.8%
・企業主導型保育事業→3.6%


という結果になっています。

施設類型について詳しく知りたい方は、こちらのコラムを読んでみてください!

保育園と幼稚園、認定こども園の違いって?保育士や幼稚園教諭として働く場合のメリットとデメリットをご紹介!

 




就業施設の運営主体については、

・民設・民営(社会福祉法人)→36.0%
・民設・民営(株式会社)→28.8%
・公設・公営→17.3%


という結果でした。
これらの施設では6割前後の職員が正規職員となっており、民設・民営(NPO)の職員の正規職員率は約46%となっています。



雇用形態について

・正規職員→62.0%
・有期契約社員(パートタイム)→31.4%
・有期契約社員(フルタイム→6.7%


となっています。
6割以上の方が、正職員保育士として働いているのですね。
資格取得方法別でみると、大学の保育士養成課程の卒業者で、正規職員の割合が89.7%となっています。
一方で、保育士試験での保育士資格取得者の正規職員の割合は、40.7%にとどまっています。
 

 

次は、東京の保育士の就業年数について見てみましょう。

保育士としての通算就業年数は、

・2~3年→25.4%
・1年以下→23.2%
・4~5年→21.2%


となっており、 全体平均の終業年数は約5.5年となっていますが、「3年以下」が全体の約5割を占めています。

現在の職場における就業年数は、

・1年以下→37.5%
・2~3年→26.9%
・4~5年→15.9%


と、就業年数の少ない者の割合が高くなっています。
この数字から、1〜3年くらいのスパンでの入れ替わりが激しいことがわかりますね。

現在の職場における平均就業年数は、全体で4.1年、雇用形態別では正規職員が4.2年、フルタ イム及びパートタイムが4.0年、という結果になっています。
この辺りは、正規社員でもパートタイムでもあまり変わらないようですね。

 

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士の給与や勤務日数・勤務時間について>


東京で保育士として働く方は、どのくらいの給与水準で働いているのでしょうか?
それについて見ていきましょう。

保育士全体の平均年収は、254.5万円。

雇用形態別に見ていくと、

・正社員:323.0万
・有期契約社員(フルタイム):238.9万円
・有期契約社員(パートタイム):122.4万

となっています。

※こちらの数値は、直近5年間の保育士登録者(書換え等含む)が対象のため、保育士登録者全体の年収よりも低くなっていることが予想されます。

正社員でも323万円と、決して高いとは言えないですね。
やはり、子どもの命を預かる保育業界において、早期の待遇改善が望まれるところです。


この給与の調査に、平均勤務日数・平均勤務時間・平均通勤時間の調査を加えた、現在の職場における実態についてまとめると、

保育士全体では、

・平均勤務日数が4.6日
・平均勤務時間が8.1時間
・平均年収が254.5 万円
・平均通勤時間(片道)が27.6分


となっています。
さらに雇用形態別でみると、

・正規職員は、勤務日数週5.1日、勤務時間 9.1時間、年収323.0万円、通勤片道30.9分
・有期契約社員(フルタイム)は勤務日数4.9日、勤務時間8.5時 間、年収238.9万円、通勤片道26.7分
・有期契約社員(パートタイム)は勤務日数3.7日、勤務時間6.0時間、 年収122.4万円、通勤片道21.2分


との結果が出ています。

正社員と契約社員(フルタイム)の勤務日数や勤務時間の差はあまりありませんが、給与は80万円以上の差がありますね。
これは賞与の有無によるものではないかと推測できます。
この数字を見る限りでも、正社員の方が明らかに給与面では有利と言えますね。

働く上で給与を最も重視している方は、正社員を目指しましょう。


保育士の給与について詳しく知りたい方は、下記記事も読んでみてください!

【保育士転職】保育士の給料ってどのくらい?保育士の平均年収について徹底解説!

 

 

 

 

 

 


 

<東京の保育士の満足度調査結果>


東京都保育士実態調査では、職場への満足度調査も行われています。

こちらの調査の結果では、

勤務日数、自宅からの通勤時間(片道)、職場の人間関係、保育士としての仕事全体の「やりがい」度において、『満足』(「大変満足」~「やや満足」の計)の割合が約7割〜7割台半ばと高くなっていますが、年収という項目では満足と答えた割合は約3割と、各項目の中で最も低くなっています。


やはり、働いている保育士さんたちも、年収には満足いっていない方がかなり多いですね。

雇用形態別に、年収(給与・賞与)の満足度についてもう少し細かく見てみましょう。

正社員では、約2割程度しか満足という回答がなく、68.7%もの方が不満と回答し、そのうち27.7%の方が非常に不満と回答しています。
一方で、有期雇用のパート社員では43%の方が満足と回答し、約38%の方が不満という回答になっており、より満足度の高い結果となっています。
有期雇用のフルタイム社員は、満足度も不満度も正社員とパート社員の間の結果となっています。
 

この満足度調査では、給与や勤務条件など以外にも、やりがい度についても調査されています。

やりがい度は、東京で保育士を目指す上で重要視している方も多いと思いますので、調査結果を見ておきましょう。

保育士全体としては、満足が70.6%と、かなり高い結果になっています。
この結果は正社員でも有期フルタイムでも有期パート社員でもあまり変わっていません。

保育士は、やりがいのある仕事であることは間違いありませんね。

保育士として働くやりがいについて、下記記事で詳しくご紹介しております。
おすすめですので、是非読んでみてください。

保育士の大変なこと8選とやりがいをご紹介!
保育士として働くことで、どんな達成感がある?保育士としての働きがいや働く喜びについて

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士が充実を希望する項目>


東京で働く保育士が、現在の職場で働き続けるために何を充実させたいと考えているのでしょうか?
一位は答えを出すまでもなさそうですが、充実を希望する上位10項目をご紹介します。
 

第一位:給与
第二位:職場の人間関係
第三位:休暇
第四位:勤務時間・交代制の融通が利く
第五位:福利厚生
第六位:職員の数
第七位:やりがい
第八位:勤務地
第九位:昇格制度
第十位:保育理念


こちらの結果を見ていかがでしょうか?
第一位の給与については、79.4%と突出して多い結果となっています。
第二位の職場の人間関係は58%で、筆者の思った以上に高いことがわかりました。
第三位の休暇は52.7%。休暇制度が整っていて、しっかり使える保育施設も増えてきていますが、まだまだ改善が必要ということですね。

 

 

 

 

 


 

<東京の保育士が改善を希望する項目>


上述の充実を希望する項目と似ていますが、改善を希望する項目についても、上位10項目を見てみましょう。
改善ということですので、こちらの方が保育士にとってより緊急度の高い項目になっているのではないかと思います。
 

第一位:給与・賞与等の改善
第二位:職員数の増員
第三位:事務・雑務の軽減
第四位:職員間のコミュニケーション
第五位:勤務シフトの改善

 

やはりここでも、第一位は給与になっています。ちなみに割合は62.7%です。
続いては職員数の増員で、48.6%。人が足りていないという現状が現れていますね。
第三位の事務・雑務の軽減というのは、少し意外ですね。
システム化やIT化が進む世の中ですので、こういった点も一つのポイントになってくるのでしょう。

 

ここで、この第三位のポイントに大きく関わってくるシステム化という観点でも調査がされているので見ておきましょう。
調査項目としては、下記四点です。

・保育業務支援のためのシステム導入の有無
・保育業務支援のためのシステムによる負担軽減
・保育業務支援のためのシステムが負担軽減にならないと感じる理由
・負担軽減にならない理由を解消するために必要なもの

 

まずは、システム導入の有無について。

保育業務支援のためのシステム導入の有無は、

・導入しているが約7割(68.2%)
・導入していないが3割強(31.7%)

という結果になっています。

運営主体別でみると、民設・民営(株式会社)、民設・民営(社会福祉法人)では7割 を超えており、公設・公営は49.8%と最も低い結果となっています。
民設・民営の保育施設の方が、システム導入が進んでいると言えますね。
施設類型別でみると、企業主導型保育施設の84%で導入されています。

この辺りは企業が強そうなのは納得です。
一方で、家庭的保育事業や病児保育施設、子育て広場、障害児入所施設では3割前後しかシステム導入されていないという結果になっています。

 

続いては、システム導入による負担軽減について。
実際にシステムを導入してみて、業務負担軽減へ影響はどれほどあるのでしょうか。

導入した保育業務支援のためのシステムが業務負担の軽減につながっているかでは、

・『そう思う』(「そう思う」と「ややそう思う」の計)が70.7%
・『そう思わない』(「あまりそう思わない」と「そう思わな い」の計)が29.3%

という結果となっています。
保育業務支援のためのシステムが負担軽減にならないと感じる理由は、「導入前と業務量が変わらない」が53.3%で最も多く、「システムの使い勝手が悪い」が33.2%となっている。

この結果については筆者の経験からも非常によくわかります。
システム化といっても、前準備や実際の手順が面倒であったり、中には非常に使い勝手の悪いシステムもありますね。そういう場合は、逆に業務量が増えてしまうという可能性も考えられます。
 

負担軽減にならない理由を解消するために必要なものについては、「既存のシステムを使い勝手が良いように改善してほしい(バージョンアップやカスタマイズなど)」が41.2%、「システムをより使う方針にするなど保育所内の意識改革をしてほ しい」が23.9%となっています。

業務負担軽減のためにシステム化は急がれますが、導入にはまだまだ課題は多そうですね。

 

 

 

 

 


 

それでは、システム化からはまた少し離れて、
お次は保育士が感じている処遇改善に対する実感について見てみましょう。


 

 

 

<東京の保育士の処遇改善に対する実感>


東京の保育士は、改善希望に対してどのように感じているのでしょうか?
この点は結構重要ですね。
働いている保育施設の待遇改善への力の入れ具合を伺うことができます。
 

行政の取組によって保育士の処遇が改善されていると感じるかについて、

・『改善さ れている』(「十分改善されている」と「かなり改善されている」の計) は22.6%
・『改善されていない』(「あまり改善されていない」と「全く改善されていない」の計)は77.4%

となっています。
性別、性・年代別では大きな違いはみられないが、役職別では『改善されている』が副園長・園長でそれぞれ約4割前後です。

残念ながら、現場の保育士たちの感覚としては、改善されていると感じている割合はかなり低い結果となっています。
また、役職別で副園長と園長では改善されていると感じる割合が多いということも、管理者と現場での差が生じている点で、問題かもしれません。

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士の就業継続の意向>


東京の保育士の就業継続の意向について、調査結果を見てみましょう。

・今後も保育士として働き続けたいと考えている保育士は78.7%
・退職を考えている保育士の割合は21.3%

という結果でした。

雇用形態別では、正規職員で23.2%が保育士以外の職業への転職を希望しています。
性別・年代別では、男女ともに20代で約3割(男性:30.3%、女性:27.8%)が保育士以外への転職を希望しており、他の年代よりも高い結果となっています。

2割以上の保育士の方が、退職を考えているという結果でしたね。
筆者としては、もう少し多いのではないかと思っていました。
ただ、20代の割合が高くなっているのが残念な結果ですね。
このままですと、保育士の人材不足にますます拍車がかかりそうです。
 

 

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士の退職意向の理由>


保育士の退職意向の理由としては、
・「給料が安い」が61.6%
・「仕事量が多い」が54.0%
・「労働時間が長い」が35.4%
・「職場の人間関係」が30.1%

という結果となっています。
性・年代別でみると、男性20代の「職業適性に対する不安」(36.0%) という理由や、女性30代の「子育て・家事」(約4割)というような理由もあるようです。

やはり一番の理由は給与面ですね。
それに次ぐ仕事量が多いというのも、「給与が安いのに仕事が多い」という現状を如実に表しているかと思います。
適性への悩みや、子育て・家事という悩みについては、研修制度や時短勤務制度などの仕組みを整えるなどで、改善を期待します。


男性保育士の働き方や適性に関する不安について、詳しく知りたいという方は、下記記事を読んでみてくださいね。

男性保育士の働き方や働く際の心得は。男性保育士ならではの不安

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士が職場選択時に重視した項目>


東京の保育士は、どのような条件を職場選択時に重視しているのでしょうか?
結果を見てみると、

・「勤務地(自宅から近い等)」が72.3%
・「職場の人間関係」が51.9%
・「給与が高いこと」が38.5%

という結果です。
その他の理由としては、「休暇が多い・とりやすい」、「勤務時間・交代制の融通がき く」、「保育理念への共感」、「福利厚生の充実度」、「やりがい」が3割台となっています。
性別では、男性の方が女性よりも「やりがい」を重視しており、女性の方が男性よりも職場環境や制度を重視している結果となりました。

東京は生活費が高いですからね。
家賃補助や住宅手当があるとはいえど、適用条件が限られるので、勤務地は自宅から近いということが重要視されるのかもしれませんね。
性別では、女性よりも男性の方がやりがいを重視し、女性よりも男性の方が職場環境や制度を重視していることにも少し驚きました。

保育士として働くやりがいについて詳しく知りたい方は、下記記事をおすすめします。
是非ご一読くださいね。

保育士の大変なこと8選とやりがいをご紹介!
保育士として働くことで、どんな達成感がある?保育士としての働きがいや働く喜びについて

 

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士が以前の職場を辞めた理由>


東京の保育士が以前の職場を辞めた理由は、

・「職場の人間関係」が38.1%
・「仕事量が多い」が25.2%
・「労働時間が長い」が20.9%
・「給料が安い」が20.6%

という結果でした。

雇用形態別では、いずれの形態でも「職場の人間関係」という理由が最も高く、労働条件よりも労働環境のほうが退職の理由として大きいことが推測される、とのことです。
保育士業界全体として条件面はそれほど変わらないでしょうから、労働条件より労働環境をより重視する、ということなのかもしれませんね。



保育士の転職理由については、下記コラムも参照してみてください!
口コミサイトなどを参照して、保育士の転職理由についてまとめております。

保育士の転職理由、色々と言われている中から現役保育士がコレ!と思う理由と経験談

 

 

また、実際に転職活動している方へ、転職理由をそのまま言いづらい・・という場合は、下記記事もおすすめですので、是非読んでみてくださいね。

言いづらい保育士の転職理由言い換え例文

 

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士が転職時に保育関係の求人を得るために利用した機関等>


東京の保育士が、転職時に保育関係の求人を得るために利用した機関等は、

・「民間職業紹介(求人情報誌・求人サイト等)」が39.4%
・「ハローワーク」が24.4%
・「就労を希望する保育所等のホームページ・チラシ等」が22.4%

という結果でした。
性・年代別でも、男女を通じた各年代で「民間職業紹介(求人情報誌・求人サイト 等)」が最も高くなっ他ということです。

転職者の中で、民間の求人情報誌や転職求人サイト・転職エージェントが非常に重要なツールとなっていることがわかりますね。
一方で、就労を希望する保育所等のホームページ・チラシ等の割合も、思った以上に割合が高く驚きました。

下記コラムでは東京のおすすめ転職サイトをご紹介しております(少し情報が古いですが・・・)
是非ご参考になさってみてください。
東京で1番おすすめな保育士求人サイトはどれ?徹底比較してみました

 

 

 

 

 

 

 

<東京の保育士が初就業時に保育求人を得るために利用した機関等>


こちらは、転職時ではなく初就業時に保育関係の求人を得るために利用した機関等の調査結果です。結果は、

・「卒業した学校」が 30.6%
・「民間職業紹介」が20.0%
・「先輩や友人からの紹介」が17.7%

でした。
性・年代別でみると、「卒業した学校」が男女ともに20代が5割強となっているようで、若い世代だと通っていた学校に来ている求人を利用することが多いことがわかります。
先輩や友人からの紹介も、筆者の思った以上に多い結果でした。

 

 

 

 

 

 

 


 

2023年の東京の保育士の実態や転職動向について


上記でご紹介した東京都保育士実態調査は、2022年の調査です。
では、2023年の東京都保育士実態調査についてご紹介していきます、と言いたいところですが・・・
この東京都保育士実態調査は毎年行われている調査ではなく、前回が平成30年(2018年)、前々回が平成25年(2013年)となっており、4,5年ごとに行われている調査のようです。

ですので、次回の調査結果は2026年か2027年になるのではないかと推測されます。
次回の調査結果については、東京都福祉保健局のHPを確認するようにしてください!

ちなみに、基本的な調査項目は変わりませんが、年によっては微妙に項目や質問の文言などが変わることもあるようです。

平成25年度と平成30年度の調査結果については、下記をご覧ください!

平成25年度東京都保育士実態調査結果(報告書)

平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)

 

 


2023年の保育士転職動向について、ニュースなどで調べてみましょう。


 

まずはPR TIMESのこちらの記事。

1月、保育士採用はピークに。東京23区は求人・求職者ともに増加傾向


保育士バンク!を運営する株式会社ネクストビートが行った調査によると、2023年1月の調査結果では、前月まで下落傾向にあった求職者は増加に転じ、増加傾向にあった求人数はやや落ち着いたようです。また、全国的には求人・求職者は減少しているが、東京23区は求人・求職者ともに増加したとのことです。
東京での保育士求人・求職のどちらも増加傾向にあるようですね。2,3月とそれ以降の調査についても気になるところですね。

また、雇用形態別という観点では、求人においては正社員求人の割合が6割を超えるが、正社員を希望する求職者は約5割という結果となったようです。
需給の差が出ているようですね。
正社員で働きたいと思っている方は、正社員求人が多い今がチャンスかもしれません。

 

 


厚生労働省が出している2023年1月時点での保育士有効求人倍率の推移も見てみましょう。

 

保育⼠の有効求⼈倍率の推移(全国)

こちらの結果によると、2023年1月時点の全国の保育士有効求人倍率は、3.12倍。
全職種が1.44倍とのことなので、高い水準となっています。

東京都の有効求人倍率を見てみると、

2022年1月が3.43倍、2023年1月が3.86倍

という結果でした。

ここから見ても、東京は有効求人倍率が高く、全国的に見ても求人数が多いことがわかりますね。また、東京都の有効求人倍率は昨年より0.4倍ほど高くなっています。
全国のデータを見てみると、地方ですが有効求人倍率が6倍に及んでいる地域もあります。
保育士の人材不足が見て取れますね。

 


 

 

 

 

 

 

 

2023年の保育士試験についても少し見ておきましょう!


参考にしたのはこちらの記事。

 

【2023年最新】保育士試験の難易度は?合格率から難しさを分析してみた

【2023年最新版】保育士試験の合格率と難易度をわかりやすく解説!一発合格はできる?

保育士試験の実施状況(令和3年度)

 

保育士試験は例年合格率が低く、大体20%前後となっています。
他の資格と比べても、難しい試験ですね。
2022年の合格率はまだ出ていないようですが、例年通りの難しさと考えると、2023年度も合格率20%前後になると予測できますね。

2023年度の保育士試験の日程は、令和5年保育士試験日程についてより、

前期試験

筆記試験:令和5年4月22日(土)、23日(日)
実技試験:令和5年7月2日(日)

後期試験

筆記試験:令和5年10月21日(土)、22日(日)
実技試験:令和5年12月10日(日)

 

※1 自然災害等により試験が中止となった場合、再試験は行いません。
 ※2 各都道府県における地域限定保育士試験実施等の情報は、「受験申請の手引き」に掲載いたします。
 ※3 「受験申請の手引き」請求方法・受験申請期間などの詳細は、令和4年12月頃掲載予定です。

の予定となっています。前期試験はもうすぐですね!

 

 

 

さらに、2023年の保育士転職動向を調べていると、こんな記事も見つけました!

 

今、保育士が東京で働くべき8つの理由とは


記事のタイトル通りですが、保育士が東京で働くべき理由について詳しく記載されています。
詳細は記事を読んでいただきたいので、ここでは気になる8つの理由だけご紹介させていただきます。

【理由 1】借上げ社宅制度利用で年収100万円UP!?
【理由 2】上京サポートで、引っ越しの初期費用がかからない!?
 理由 3 求人件数が多く希望に応じて選べる!
 理由 4 新規開園(オープニング)の求人が多数ある!
 理由 5 給与水準が高い
 理由 6 最新の保育情報や研修が充実!
 理由 7 【園長・主任】など管理職へキャリアアップがしやすい!
 理由 8 遊びに行きやすくプライベートも充実!

 

理由その1は、借上社宅制度!
東京で保育士として働く魅力の一つには、借上社宅制度がありますね。
東京は生活費が高いので、ここは非常に高いポイントです!
本来収入から出ていってしまうお金が補助金で支払われることを考えると、収入アップとも考えられますね。
また、住宅手当を導入している保育園もありますので、生活費を抑えつつ保育士を目指したい方は、東京に来るという手も考えられますね。

理由その2ように、上京サポートで引越し費用を負担してくれる園もあります。
この辺りも、負担を抑えるには重要ポイントですね。

理由その3、4については、上述したように有効求人倍率も高いので、まず求人数が圧倒的に多いです。
また人口が多いので待機児童も多く、新規オープンの保育園も多いです。
東京で保育士求人を探すと、地方よりご自身により合った求人内容が見つかりやすいかもしれません。

理由その5以降について、東京は給与水準も高いので、給与面重視の方にもおすすめですね。
加えて、東京は情報や人が集まりますので、最先端の保育施設や保育方法を実施する保育施設も集まっています。

以上のことから、東京は保育業界の最先端の場所で仕事をしたいという保育士の方におすすめな地域と言えます!

 

 

東京都のおすすめの保育園の一つとして、記事を探しているときに気になる記事を見つけました。

保育士の倍率が13倍!転職希望者殺到する保育園 そのわけは

東京都杉並区にある「ピコナーサリ新高円寺」。
なんと、2022年度の採用倍率は新卒が7倍、中途は13倍にも上る大人気の保育園だそうです。
詳しい内容については、記事を読んでみてくださいね!


東京にはこのように、国や自治体の基準+独自の基準を設けている保育園もありますし、保育内容やプログラムについても、独自で新しい保育理論や教育理論を取り入れている園も多くあります。
東京の保育園の保育士求人や保育園のHPを見ているだけでも、ちょっとした勉強になるかもしれませんね。

 

 

 

 

保育のすすめでも、東京都で保育士を目指す方のためのコラムをご紹介しております。
皆さまの転職に、是非お役立てください!

東京都で保育士を目指すために、読んでおくべきコラム
 

 

 

 

 


 

 

この記事の続きは、東京の保育士2023年転職動向と条件別おすすめ転職先保育園ベスト10 〜その2〜 をご覧ください!

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また、下記記事では東京都のおすすめの転職求人を紹介しています。
東京都で保育士への転職活動中の方は是非読んで見てください。

【保育士転職】東京都港区で、おすすめの転職求人をご紹介します!